まちへ、森へ。

鎌倉・天園ハイキングコースと横浜・南の森(つながりの森)

2.天園から大丸山、金沢市民の森へ

 

1.JR北鎌倉駅から天園へはこちら。 

 

 

天園(六国峠)から横浜・円海山緑地(えんかいざんりょくち。つながりの森)方面への分岐。正面(左)へと進んでいく。

 

 

 

なお右へ下っていくとお休み処の「天園休憩所」がある。そちらは天園ハイキングコースが続き、瑞泉寺(ずいせんじ)から鎌倉宮(かまくらぐう)への道。 
JR鎌倉駅から獅子舞の谷〜天園〜瑞泉寺へはこちらのページへ
天園(六国峠)周辺マップ

 

 

 

円海山緑地方面へ、いったん高度を下げていく。

 

 

 

しばらく行くと、右へ鎌倉霊園への道を分ける。
円海山緑地方面は左へ行く。

 

 

 

岩を切り開いてつけられた切通(きりどおし)の尾根道。

 

 

 

こんな道も鎌倉尾根歩きの魅力の一つ。

 

 

 

尾根通しとはいえ、起伏のある尾根を切り開いて道を付けているのだから、切通といって相違ない。

 

 

 

しばらく歩くと市境広場に出た。ここから先が、広大な円海山緑地。ここで大平山(おおひらやま)付近から続いてきた横浜鎌倉市境を離れ、横浜市内区境の尾根となる。

 

市境広場には大きな案内板が出ている。横浜つながりの森・散策マップと同じもの。

 

 

 

円海山緑地は、横浜市南部の磯子区・栄区・金沢区にまたがる市内最大の緑地。円海山のあたりから東西に延びる尾根と南北に延びる尾根を主稜線とする、ひとかたまりの森。その多くは私有地であり所有・管理上はいくつかの森に分かれているが、事実上一つの巨大な森といえる。

この森は南の森として、横浜市北部に広がる新治(にいはる)・三保(みほ)をはじめとした北の森と対をなす。もっとも、北の森、南の森という呼称は自然散策マニアの呼び方かも知れず一般的とは言えない。

 

南の森・・・瀬上(せがみ)市民の森、氷取沢(ひとりざわ)市民の森、金沢市民の森、釜利谷(かまりや)市民の森、能見堂(のうけんどう)緑地、金沢自然公園、横浜自然観察の森など。
北の森・・・横浜動物の森公園(ズーラシア+隣接の森)、四季の森公園、三保(みほ)市民の森、新治(にいはる)市民の森、新治里山公園など。

 

南北いずれも50ヘクタール(100m四方×50)前後の大きな森をいくつも抱え、おもだった緑地だけで合計250ヘクタールを優に超える広大な森である。
南の森については、横浜市ウェブサイトに「横浜つながりの森」の散策マップが掲載されている。
北の森については、緑区ウェブサイトが「緑と水の回廊マップ」として全体の案内図を掲載している。

 

 

 

市境広場からの展望。

 

横浜霊園と、その左奥に鎌倉市今泉クリーンセンターの煙突。
※煙突はすでに撤去済み。
高圧線の交わった上あたりに、丹沢山(たんざわさん)から延びて概ね三つのピークを持つ丹沢三峰(たんざわみつみね)の尾根がぼんやりと見える。

 

 

 

晩秋の丹沢三峰。そちらの季節は稜線がくっきりと浮かび上がる。

今泉クリーンセンターの煙突の上にあるなだらかな山容が、丹沢山(たんざわさん。1567m)。そのすぐ右隣り、稜線の向こう側にこぶ状に見えるピークが、丹沢最高峰の蛭ヶ岳(ひるがたけ。1673m)。

 

丹沢山から右に稜線を進み、なだらかな三角が太礼ノ頭(たれいのあたま)、反り返った三角が円山木ノ頭(えんざんぎのあたま。1360m)、双子の三角の右が本間ノ頭(ほんまのあたま)。三峰の尾根は高度を下げながら東丹沢の宮ヶ瀬湖へ降りていく。

 

市境広場を後に、円海山方面へ向かう。

 

 

 

しばらくいくと、自然観察の森への分岐が現れる。

 

先をこのまま尾根通しに行けば、関谷奥見晴台(せきやおくみはらしだい)から大丸山(おおまるやま)、金沢市民の森、円海山へと至る。
関谷奥見晴台は二又に分かれ、円海山方面へ通じる南北の尾根道(ビートルズトレイル)と、金沢自然公園・能見堂(のうけんどう)緑地へ通じる尾根道(六国峠ハイキングコース)の分岐点となる。

 

ここで尾根から下って横浜自然観察の森へ、寄り道。

 

 

 

この森は、環境省が全国に展開した「自然観察の森」事業の第一号になる。この森だけでも45ha(100m四方×45)もある。
自然観察センターには日本野鳥の会のレンジャーが常駐し森の管理・運営を行っている。

 

 

 

自然観察センターそばの広場。この森では、「ケン、ケーン」と鳴くキジなど、市内では珍しい野鳥に遭遇することもある。

 

向こうに見える尾根に再び上がり、先へ進む。

 

 

 

自然観察の森から、円海山緑地を南北に連なる尾根道(ビートルズトレイル)へ上がっていく。

 

 

 

尾根道へ合流したら、少し引き返して関谷奥見晴台(せきやおくみはらしだい)へ。

 

 

 

北東方面。

 

 

 

根岸湾のコンビナートの向こうにベイブリッジのH型、鶴見つばさ橋の逆Y型の主塔が見える。

 

 

 

尾根道へ戻り、お次は大丸山(おおまるやま)の山頂へ。

 

 

 

ピークとしては市内最高峰の大丸山(156.8m)。先ほど市境広場から見えた丹沢山(1567m)の、ほぼ十分の一。
標高1000〜1500mに深山の象徴・美しいブナ林の広がる丹沢山はこちらのページへ

 

なお標高としては、天園近くの大平山(おおひらやま)の稜線の一部が市内最高地点となる。

 

 

 

南東方面。

 

 

 

こちらは八景島(はっけいじま)シーパラダイスのピラミッド型の建物(アクアミュージアム)やサーフコースターが見える。海を隔てた右側には住友重機・横須賀造船所の門状大型クレーン(ゴライアスクレーン)。さらに右、こんもりとした緑の丘は野島公園。

 

大丸山からは、尾根道(ビートルズトレイル)に戻れば、楽な尾根道歩きで氷取沢・瀬上市民の森に至る。
一方、谷側に下りていけば金沢市民の森の懐深くを散策できる。

 

 

 

大丸山の山頂から、ひょうたん池のある谷へ。

 

 

 

一気の下り。はるか下に、鉄製デッキが見える。

 

 

 

鉄製デッキを降りていく。

 

 

 

桟橋が設けられた、沢の上流。ここは円海山緑地の南北の尾根(ビートルズトレイル)と能見堂緑地に連なる六国峠ハイキングコースの尾根とに挟まれた、狭い谷。

 

 

 

新たに造られたひょうたん池。

 

 

 

先へと進む。

 

 

 

 

 

 

 

元のひょうたん池。

 

 

 

今後、このあたりは横浜環状南線(よこはまかんじょうみなみせん)の工事が行われる。

 

 

 

横浜横須賀道路の高架。散策路の奥は金沢自然公園(六国峠ハイキングコース)へ通じる。

 

 

 

ひょうたん池から尾根へ戻る。

 

 

 

長い登り。

 

 

 

途中、清戸(きよと)の広場からの眺め。
横横道路金沢支線・釜利谷料金所が見える。その向こう、沖合に浮かぶ船は貨物船か。

 

 

 

尾根道まで、あと少し。

 

 

 

南北の尾根道(ビートルズトレイル)に戻ってきた。

 

 

 

立派な板根を持つ木。
これはエノキの板根。根が板状になって地上に出ている。

 

 

 

路肩の崩れかかった道も整備が行き届いている。

 

 

 

石畳で補強しているところもある。

 

 

 

この尾根道もやはり古道だった。

 

 

 

尾根上から東の方向。大岡川源流域となる、氷取沢(ひとりざわ)市民の森が広がる。

 

 

 

「円海山周辺の森」の標柱。

 

 

3.氷取沢市民の森、円海山、瀬上市民の森へ

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