2.こども自然公園(大池公園)から上柏尾まで
鎌倉街道中の道(なかのみち)古道を歩くまち歩き。このページではこども自然公園(大池公園。横浜市旭区)から川上町(横浜市戸塚区)、秋葉町(戸塚区)を経て国道1号・上柏尾(戸塚区)までを歩く。
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鎌倉街道中の道古道歩き

令和六年(2024)5月下旬の週末、中世における鎌倉街道のひとつである鎌倉街道・中の道(なかのみち)古道を鶴ヶ峰(つるがみね。旭区)から下永谷(しもながや。港南区)まで、およそ12kmを歩く。

 

2.こども自然公園(大池公園)から上柏尾まで

 

このページではこども自然公園(大池公園。横浜市旭区)から川上町(横浜市戸塚区)、秋葉町(戸塚区)を経て国道1号・上柏尾(戸塚区)までを歩く。

 

1.鶴ケ峰からこども自然公園(大池公園)まではこちら

 

 

ここは相鉄線二俣川(ふたまたがわ)駅の南、こども自然公園(大池公園)。場所は駐車場とバーベキュー広場の外側あたり。道の向こう、歩道側に案内板が立っている。

 

 

 

新しい石柱の道標と案内板。

 

 

 

案内板には鎌倉道と大山道の分れ道、とある。

 

車道の丁字路と公園路との十字路となっているこの辺り、こども自然公園(大池公園)が開園した(昭和47・1972)後もしばらくの間(昭和53・1978まで)、この道は三叉路だった。ここまで歩いてきた道(東方面の車道)と左折した道(南方面の車道)が鎌倉古道の道すじとなる。直進の方向(西方面の園路)が大山道の道すじ。右折した車道は古道にはない道。

案内板にある「東に行けば今井街道を経て旧東海道の保土ヶ谷宿に通じており」というのはここまで歩いてきた鎌倉古道・中の道から分かれていく道すじのことであり、現在の保土ケ谷二俣川線に概ね重なる。

続けて「南に行けば今の戸塚カントリークラブの中を通り抜けて、鎌倉まで通じる道(鎌倉中の道)で、昭和三七年(1962)に戸塚カントリークラブが出来ましたが、道路沿いに都(子)塚があり今でも昔の面影を残しています」とある。戸塚カントリークラブに隣接する横浜カントリークラブは昭和40年(1965)に東西36ホールが完成している。

 

現在の道は戸塚カントリークラブ正門(クラブハウス前)あたりまでは尾根道そのものではないものの古道の道すじに概ね重なる。戦前の地形図によればクラブハウス正門前にあたる標高93.7mの三角点の東側(横浜カントリークラブ側)を古道が通っている。
クラブハウス前から先は古道の道すじが戸塚カントリー内を通っており、歩くことはできない。戸塚カントリークラブと横浜カントリークラブを分ける車道を歩いていって、イムス横浜東戸塚総合リハビリテーション病院(旧新戸塚病院)のあたりで古道の道すじに復帰することになる。

そして「西に向かえば大池」にいう大池とは町名そして公園の通称名の由来となった大池。その周辺は、畠山重忠を討伐する鎌倉の軍勢が布陣した当時は「牧ヶ原」であった。元々は平安時代に朝廷に献上する馬を育む「御牧(みまき)」だったが、やがて荘園に、更には武士の領有地と変遷した。そして、鎌倉の軍勢が布陣したことをきっかけとして「万騎が原」と呼ばれるようになる。
参考文献 あさひ区内散見(1984)
公園路(西の大山道の跡)を進めば、大池はすぐにその姿を現す。

 

 

 

大池の畔に祀られた「弁財天」と大池の歴史の案内板。池は古くから「本宿(ほんじゅく)の大池」と呼ばれていた。

 

 

こども自然公園(大池公園)桜山・とりでの森と公園の草地広場を結ぶ橋。

 

 

 

自然公園エリアが終わり道が平坦になった。右手は戸塚カントリークラブ、左手は横浜カントリークラブ。

 

 

 

ミズキの蕾。間もなく白い花が開く。

 

 

 

都塚の案内標柱まで来た。
『武蔵の国と相模の国との国境で、鎌倉の都が一望できたのでこの名がついたという。また、七か国が見えたとも言われている。現在の都塚は、二度程移転しているので、見晴らしはあまり良くない。』(旭区郷土史より引用)

 

元々の塚は三角点付近にあったので、塚からの見晴らしはよかっただろう。

 

 

 

石柱の道標あたりに塚の上り口がある。
道標には、南 鎌倉道 西 武相堺道 北 二俣川村道 と刻まれている。年代は不明だが裏面に本宿青年會と刻まれている。「あさひ区内散見」によると大正四年(1915)に建てられた、とある。道標もまた元の塚の脇に建っていたが、塚の脇には鎌倉時代に切通(きりどおし)が開かれており本宿村の村史備忘録によると切り立った崖だったという。

 

なお武相堺道はこども自然公園(大池公園)のピクニック広場、野外活動センター付近の尾根筋にその名残がみられる。

 

 

こども自然公園(大池公園)公園内の武相堺道(ぶそうさかいみち)案内板。
案内板は戸塚カントリークラブ前の小高いところの一番高い標高を91.6mとしているが、これは三角点の93.7m(昭和七年の地形図では93.8m)のことだろう。

 

 

 

移転復元された塚に登ってみる。

 

 

 

塚の上に建つ地蔵堂。

 

 

 

祀られている地蔵尊。旭区郷土史によると台座には延享三丙寅年(ひのえとら。1746)九月三日と刻まれている。

 

 

 

戸塚カントリークラブ正門まで来ると、女子プロゴルフツアーの開催を告知する看板が出ていた。

 

 

 

旭区から戸塚区に入る。この付近の道路向かい側(左手)の擁壁の上(横浜カントリーの側)の小高いところに三角点がある。

 

この辺りで道路は古道の道すじから離れていく。

 

 

 

戸塚カントリーの東10番から11番に渡り、東15番から16番に戻って来る橋。この橋をくぐった先は戸塚カントリーのコースの一部(東11〜15)が道路の向こう側にある。

 

 

 

坂をだらだらと下っていく。

 

 

 

戸塚カントリーコース管理事務所付近の、広域避難場所の案内板。
戸塚カントリーとこども自然公園は戸塚区民と旭区民の、横浜カントリーは保土ケ谷区民の避難場所に割り当てられている。

 

 

 

焼肉店のレッドペッパーを通過。

 

 

 

メモワール交通(冠婚葬祭の送迎事業)の営業所前を過ぎたら右に入り、鎌倉古道中の道の道すじに復帰するポイントになる新戸塚病院前バス停付近までショートカットする。

 

 

 

ここを右へ。

 

 

 

狭い道を道なりに登っていき、少し広い道に出たら右折。

 

 

 

坂を登っていく。左手にはイムス横浜東戸塚総合リハビリテーション病院(旧新戸塚病院)。

 

 

 

アルス東戸塚(マンション)の角まで来た。ここでようやく古道の道すじに復帰。まずは階段を下りていく(戸塚カントリーの方向は遮られていて通行できない)。正面には名瀬中学校。

 

 

 

階段を下りると新戸塚病院前バス停。

 

 

 

名瀬地域ケアプラザ前を通過。

 

 

 

一方通行の道をまっすぐ進む。

 

 

 

擁壁に突き当たったら右折。擁壁の上は曹洞宗徳翁寺の境内地。

 

 

 

横断歩道で左手の小階段に上がる。

 

 

 

古道の道すじとなる住宅地を抜けていく。

 

 

 

一方通行が交差する十字路は直進。

 

 

 

横断歩道が引かれた五差路は、すぐ先の二又の道を左に進む。
右を進むのが本来の古道の道すじだが、この先で横浜新道を横断するため名瀬橋の前後は古道の道すじが判然としない。そこで、分かりやすい道として左へ進んで横浜新道を跨ぐ歩道橋を渡っていく。

 

 

 

歩道橋の手前まで来た。

 

 

 

川上町(かわかみちょう)歩道橋。

 

 

 

東戸塚駅の方向にはタワー群。

 

 

 

横浜新道沿いに進む。

 

 

 

名瀬橋東側信号を渡り、奥へ。

 

 

 

川上小学校の正門前。

 

 

 

校地を回り込んで緩く下っていく。

 

 

 

校地の角の先、横断歩道が引いてあるところを右折。

 

 

 

緩い下り坂。

 

 

 

緩く下った十字路のすぐ先、横断歩道の先の二又は左へ。

 

 

 

しばらく進んだ先で突き当りを右折するとすぐ、名瀬道路に出る。

 

 

 

名瀬道路に出たら左折し、秋葉三叉路へ。

 

 

 

秋葉三叉路。

 

 

 

秋葉三叉路の左手には大倉陶園本社店。高級洋食器メーカーとして知られる同社の本社工場併設ショップがある。
大倉陶園は高級洋食器「ノリタケ」ブランドで知られる「ノリタケカンパニーリミテド(旧日本陶器)」のグループ企業。グループを構成する企業にはTOTO(旧東洋陶器)、日本ガイシ(旧日本碍子)などがある。

 

 

 

秋葉三叉路で大橋のたもとから右手の奥へ進み、小階段を上がって嶽下橋(たけしたはし)で柏尾川(かしおがわ)を渡る。

 

 

 

嶽下橋。その先に跨線人道橋。

 

 

 

跨線人道橋を渡って国道一号へ。

 

 

 

東海道線・上野東京ライン、横須賀線・湘南新宿ライン、東海道貨物線(横浜羽沢駅方面)の三複線区間。

 

 

 

人道橋を下りるとすぐの国道一号。

 

 

 

国道一号・上柏尾信号。

 

 

3.上柏尾から下永谷へ

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