まちへ、森へ。

ふるさと尾根道、中堀川プロムナードを歩いてズーラシアへ

3.白根公園から中堀川プロムナード〜ズーラシアへ

 

1.鶴ヶ峰駅から「ふるさと尾根道緑道」入口へ(白根公園の尾根側へ)はこちら

 

イラストマップ3 今宿東公園・白根ふれあいの樹林周辺マップ
こちらは白根公園から「緑道」入口、「プロムナード」入口までの道すじ。

 

 

白根(しらね)公園の尾根側、尾根下の広場。
出口から左へ上ればふるさと尾根道緑道入口へ。
右へ下れば白根ふれあいの樹林を経て中堀川(なかぼりがわ)プロムナード入口への道すじ。

※公園下部の白根通り側からであれば、幹線道路沿いの分かりやすい道となる。

 

 

出口からの坂を下った先。右側は旭図書館への下り階段。

 

 

 

左側は「中堀川プロムナード」へ続く坂。
こちらの坂を下っていく。突き当りに鍛冶久保(かじくぼ)公園という小さな公園。

 

 

 

小さな公園だが、立派なソメイヨシノの大木が五、六本。
鍛冶久保という名は字(あざ)であり、公園にその名を残している。

この近くには鎌倉街道中の道や鎌倉街道連絡道が通っていたと推定されているが、鎌倉街道沿いの相州・武州各地には、武具や馬具に必要な鉄を得るための「たたら製鉄」と関係が深いと思われる地名がいくつか残されている。

 

 

公園を横切ると視線の向こうには白根ふれあいの樹林が見える。ひたすらまっすぐ歩く。

 

 

 

車止めがあるが歩行者は自由に通れる。奥には北沢建設の一本松がちらりと見える。

 

なお、この四つ角を右に白根通りへ下りて行ったところが、ラ・フルール・ド・ポム。

 

 

 

画像は旧店舗。この店の名物であるアップルパイは、明治の横浜開港期、山下町に在ったオリエンタルパレスホテルのパイにルーツを持つ。

 

同店はカフェに改築のためしばらくの間休業中だった。令和4年(2022)現在は「カフェ ポム」として営業中。
営業日は原則として週後半の木曜〜日曜(週によっては変更あり)。カフェ営業のほか、パイ丸ごとの持ち帰りの予約も受けている。

 

 

 

オールドスタイルの、手作りアップルパイ。バターの風味豊かなサクサクのパイ生地に、リンゴの自家製コンポートがたっぷり。

 

 

 

同店のしおり(リーフレット)より。

 

オリエンタルパレスはグランド・ホテルと並び明治期〜大正期の横浜居留地を代表する外資系ホテルであった。栄華を誇ったこれらのホテルも、大正12年(1923)の関東大震災で灰燼に帰してしまった。

 

 

 

先の道すじに戻り先へ進むと、北沢建設脇の一本松。

 

 

 

やがて農地が広がる。

 

 

 

ハクモクレンやユキヤナギの咲く、うららかな春の小径。

 

 

 

紫陽花の季節。

 

 

 

 

 

 

 

色とりどりのセイヨウアジサイ、ガクアジサイ。

 

 

 

「白根ふれあい樹林」の竹林をゆく。大きく根を張り出した、ケヤキの大木。
※右手側の竹林は、宅地造成により現在は伐採されている。

 

 

 

竹林を抜けたあたり。ココロットつるがみねのタワーが頭だけちょこっと見える。

 

 

 

「白根ふれあいの樹林」を通り抜けて少し行くと白根中央商店街につきあたる。ここを右折。この奥は白根通り。

 

 

 

白根通り沿いの、億万両本舗和作。二俣川ライフにも店舗がある。
店主は「TVチャンピオン」の優勝者。またNHK「美の壺」の「あんこ」の回では店主の丹念な餡作りが紹介されていた。

 

 

 

億万両最中はお使い物としても人気。
先方が気の置けない(「私は悪代官か!」と勘ぐられない)間柄ならば、「お代官様、黄金色の菓子で御座います、ウヒヒ」と差し出した中身は小判ならぬ最中でありました、という洒落もなかなか面白そう。外箱が千両箱風というのもまた楽しい。

 

 

 

「和作」の前が「中堀川プロムナード」の入口。右奥にはそうてつローゼンが見える。
なお、そうてつローゼン手前の郵便局からは、住宅街を抜ける近道を行くと「ヨコスパ」竜泉寺(りゅうせんじ)の湯まで20分足らず。

 

イラストマップ4 ふるさと尾根道・中堀川プロムナード広域マップ
「尾根道」「プロムナード」の詳細なマップ。

 

 

 

鶴ヶ峰方面はまだ暗渠化されていない。この続きは、やがて食品館あおばのあたりまで整備される予定のようだが、詳細は未定。
それにしても、プロムナードから尾根道までは(この先→)だけでは分かりにくそう。

 

 

 

歩き始めは、商店街沿いに。

 

 

 

商店街の先は、マンションを縫うように水路が流れる。もともとこの下は中堀川だった。

 

 

 

 

 

 

 

3月の初め、桜のトップを切って濃い緋色の寒緋桜(カンヒザクラ)が咲く。

 

 

 

早春の訪れを告げる、金縷梅(マンサク)。

 

 

 

梅雨の頃、花を咲かせる高木の泰山木(タイサンボク)。

 

 

 

ドラッグストア「クリエイトSD」の裏あたり。

 

 

 

4月中旬には、八重桜(ヤエザクラ)。

 

 

 

やがて未整備区間に出たら、白根通りの歩道を歩く。ほどなくしてバス停「辻」の交差点。

 

直進すれば再びプロムナード。
交差点を左折すると内藤鳴雪の句碑がある上白根稲荷社。先に句碑を見に行く。

 

 

 

辻の交差点を左に曲がり、少し行くと画面左奥に上白根稲荷社の鳥居が見える。
この道は江戸時代から白根坂と呼ばれる峠越えの道。ふるさと尾根道の尾根を超えて帷子川(かたびらがわ)本流・国道16号今宿(いまじゅく)側へ抜ける。
現在、道は広く整備されたが稲荷社のふもとに佇む地蔵の祠が旧道の名残りをわずかに残す。

 

 

 

 

 

 

 

かつての鳥居と石段。
画像出典・市民グラフヨコハマ第80号「横浜・新ハイキングノート」平成4年(1992)刊行

 

 

 

句碑の由来碑。
この地で白痴吟社(はくちぎんしゃ)という句会を主催していた主催者が、俳人・内藤鳴雪(ないとう めいせつ)に句碑の揮毫を依頼、大正12年(1923)に句碑が建立された。

 

 

 

石段は途中から女坂と男坂に分かれる。句碑へは女坂を行く。

 

 

 

大正12年(1923)に建てられたという、句碑。鳴雪が境内の夫婦松(めおとまつ)を詠んだ句が刻まれている。
「夫は夫たり婦は婦たりてぞ松涼し」

 

左の祠が、枯れてしまった夫婦松の二股に分かれた一部を祀る祠。

 

 

 

 

 

 

 

拝殿の彫り物は、稲荷社らしくキツネ。

 

 

 

 

 

 

 

参道に対になってそびえる、市指定名木のシラカシ(樹齢ともに320年・2011年資料)。

 

稲荷社を後にして、再びプロムナードへ。

 

 

 

この辺りから、プロムナードは春の小川のイメージに。

 

 

 

プロムナードに隣接する、上白根ふる里公園の上白根(かみしらね)コミュニティハウス。

 

 

 

館内に所蔵されている、旭十二景「上白根稲荷神社周辺」(市川保道 画)

 

 

 

旭十二景「雪の白根不動」(樋口洋 画)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふる里公園を少し先に行くと、横浜大輪蘭華園。コチョウランを直売している。見学するのも一興。

 

 

 

 

 

 

 

ベンチや手押しポンプのある、上白根2の橋。

 

 

 

水辺にはコサギもやってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おがわ滝という、かわいらしい滝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水の湧き出るオブジェ。

 

 

 

プロムナードはここまで。

 

 

 

階段を上がると、中原街道。左に曲がって、進む。
ゴルフ練習場が右に見える。

 

 

 

動物園入口交差点に、「ようこそズーラシアへ」の大看板。

 

 

 

よこはま動物園ズーラシアは、横浜動物の森公園の一施設。

 

 

 

右に見える森は、広大な北の森の一部をなす尾根道。ズーラシア隣接区域はやがて植物園として整備される予定。

 

 

 

ズーラシア入場ゲート。路線バスが発着する。
ズーラシア・正門から「アジアの熱帯林」ゾーン〜はこちら

 

 

ズーラシアからズーラシア隣接の森(かつての森)へ
ズーラシアから横浜動物の森公園植物公園(里山ガーデン)へ

page top