夏の暑さもすっかり止み、まち歩き日和となった令和二年(2020)秋のお彼岸。「関東ふれあいの道 三浦・岩礁のみち」を歩く。
3.江奈湾から毘沙門湾へ
神奈川県三浦半島「岩礁のみち」歩き。江奈湾から毘沙門湾へ。いったん台地に上がり白浜毘沙門天から再び海岸へ。砂浜からは先に観てきた剱埼灯台や城ケ島の安房埼灯台も見える。
江奈湾干潟が広がる、江奈湾の入江。
江奈湾から毘沙門湾へ。左の道は県道バイパスの毘沙門トンネルを通過するが、右手の旧道の坂を登り白浜毘沙門天に向かう。
江奈湾に注ぐ田鳥川が形づくる谷戸(やと)には畑地が奥へと続いている。三浦丘陵の谷戸とも全く印象の異なるこの谷戸は、三浦にありながらむしろ横浜北部〜町田の多摩丘陵を思わせる長閑(のどか)な谷戸。
谷戸沿いにさらに奥へと進み、環境センターを回り込んでいくと三浦市最高峰・岩堂山(いわどうやま。82.1m)への道となる。
しばらく進むと、白浜毘沙門天への分岐に立つ石塔。
台座に「毘沙門天道」と刻まれた馬頭観音の石塔と道標。
台地に広がる大根畑のなか、分岐道を進んでいく。
白浜毘沙門天への道標が立つ分岐を右へ。
木々の生い茂る道を下っていく。
白浜毘沙門天に到着。
案内板。
持陽山慈雲寺毘沙門堂。
開山は室町時代初期の応安元年(1368)。お堂前の古びた案内板によると、こちらの本尊も海中より出現したという伝承がある。
海岸へ。
岩礁をゆく。目の前の浅間山(せんげんやま?)は、関東大震災(大正12・1923)による隆起の前は小島だったのだろう。
所々に砂浜。
この浜は貝殻片で埋め尽くされている。
波打ち際近くの海食洞。
奥に毘沙門湾が見えてきた。
左手に城ヶ島大橋と城ヶ島が見える。
大橋。
城ヶ島の安房埼(あわさき)灯台。安房崎(あわざき)の岩礁の先端から高台の県立城ケ島公園ピクニック広場へと場所を変えて、リニューアルした。
その姿は野菜(三浦の青首大根だね)をモチーフにしたという「とんがり屋根の灯台」。
振り返れば剱崎(つるぎざき)。
剱埼(つるぎさき)灯台も見える。
先へ進むと、草に覆われた海食洞。後で確認したところ、これが中に入ることのできる弥生時代住居跡の毘沙門洞窟のようだ。
岩礁をゆく。
このあたりはごっつい岩場で、足元がよくない。
その分整備も行き届いている。
コンクリート杭をポンポンと進む。
毘沙門湾。
地層の傾きがすごい。隆起して、傾いて、波に掘られて、また隆起した。
毘沙門漁港に到着。
湾沿いの県道へ。
県道から分岐して湾沿いに進む。
毘沙門湾にも砂浜の小さな干潟がある。
漁港ゲート脇を抜けて「盗人狩(ぬすっとがり)」へ向かう。
脇に並んでいる横穴は「やぐら(中世の墓)」かとも思ったが、事後的に三浦市小学校郷土学習資料「わたしたちの三浦 第五章くらしのうつりかわり」掲載の図版に照らしてみると防空壕跡のようでもある(穴の奥を確認してこなかった)。
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