令和五年(2023)5月初頭、「くりはま花の国」(神奈川県横須賀市)へ。見頃を迎えたポピー畑を観に行く。
くりはま花の国のポピー
くりはま花の国は横須賀市が整備した公園で入園は無料。大型連休の頃には谷戸に広大なポピー畑が見られる。
くりはま花の国の正門。
正門への最寄り駅となる京急久里浜駅からは徒歩およそ15分。JR久里浜駅からでもそう大差はない。
京急久里浜駅東口駅ビルのウィングを抜け地上に下りて右折、ミニストップの前(八幡公園前交差点)に出て左折する。県道をしばらく進んでいくと大きな案内板が出ている。案内板で右折して進むと正門。
正門へと進む道の途中、右手では新市立病院の建設が進んでいた。
来園者を出迎える、谷戸の広大な花畑。
手前にはオレンジや黄色のポピー。
今を盛りと咲き乱れる真っ赤なポピー。
ポピーの和名は雛芥子(ひなげし)。虞美人草(ぐびじんそう)とも呼ばれる。フランス語ではポピーを「コクリコ」というのはジブリ映画「コクリコ坂から」(宮崎吾朗監督、2011)で知った。
「コクリコ坂から」の原作は「なかよし」(講談社)に連載された少女漫画。原作における元ネタは講談社の坂の下、音羽(文京区)の洋食屋「コクリコ」から来ているという話もあるが、アニメ化されるにあたって脚本を手掛けた宮崎駿氏は赤いコクリコの花にストーリー展開の上で更に特別な意味を持たせたように感じられる。
当サイト「コクリコ坂から」の時代背景をひも解く。
薫風に泳ぐ、鯉のぼり。
ポピーの奥は、ネモフィラ。
木製階段から尾根へ。
最奥の階段は老朽化のため通行止め。
冒険ランドのゴジラ。
案内によると、このゴジラは二代目で平成11年(1999)の完成。初代はたたら浜(観音崎)にあったが老朽化で昭和48年(1973)に撤去された。
初代が観音崎にあったのは「ゴジラ上陸の地」とされた当時の都市伝説によるものだが、観音崎自然博物館の公式ページでは「それって、違いますよ」みたいなことを表明している。
園路を更に進んでいくと、県木の広場。
宮崎の木、青空に映えるフェニックス。
秋田の木、秋田杉。風雪に耐える秋田杉だが温暖なこの地ではゆったりと育つ。
鳥取の木、ダイセンキャラボク。伯耆富士の異名を持つ大山(だいせん。1709m)の緩斜面に広がる風衝地を這うように形成されるダイセンキャラボクの純林は国の特別天然記念物に指定されているが、この木は結構大きくのびのびと育っている。
ハーブ園入口「天空の花畑」のネモフィラ。
この年は開花が相当に早まってしまい、咲き具合が今一つのようだ。
当たり年だと見事なブルーの花畑になりそう。
ハーブ園。手前のkidsガーデンには大きな遊具がある。
ハーブ園の温室「グリーンハウス」。
深い切れ込みの入った大きな葉っぱは「観葉植物の王様」モンステラ。特に巨大化するのはモンステラ・デリシオーサと呼ばれる種類。
薄黄色の吊り下がった花はエンゼルトランペット。これは園芸業界の通称で本名はブルグマンシアとかキダチチョウセンアサガオなどという。
左の高木はジャカランダ。枝いっぱいに青紫色の花を付ける。
ラグビー大国・南アフリカのジャカランダはその見事な咲きっぷりで日本におけるサクラのように南半球の花見の季節を彩る、と耳にしたことがある。
右の大きな葉っぱはストレリチア。極楽鳥花と呼ばれ、その名の通り極楽鳥のような極彩色の花を付ける。
グリーンハウスから来た道を冒険ランドまで引き返し、分岐から展望台へ。
展望台への途中、視界が開けて海が見えた。
展望台に到着。早速登ってみる。
あれ?
立木が成長し、展望はほとんどない。木のてっぺん越しにかすかに海が見えた。まあ、いっか。
展望台から正面入口まで下っていく。結構起伏があり、公園としては歩きでのある園路。
正面入口の「Nations in Bloom 2000(ネイションズ イン ブルーム 2000」の記念碑。
「花と緑の都市づくり 国際コンペ」で横須賀市がカテゴリーD(人口30万〜100万の都市)の最優秀賞を受賞した記念、とある。
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