令和四年(2022)五月上旬、大型連休終盤の箱根・芦ノ湖東岸を歩く。
今回の箱根歩きでは往復に伊豆箱根バス(西武系列)を利用するためバスの割引乗車券「箱根1DAYバスフリー」を現地購入する。
小田原駅東口を朝9時に出発の便だったのだが、駅前案内所の窓口はまだ開いていない時間帯。とはいえ祝日のこの日、小涌園・湖尻・箱根園行のバスが発着する5番乗り場ではカバンを掛けた係員さんがチケット販売を行っていた。
3.九頭龍神社新宮、恩賜箱根公園
大型連休の季節、芦ノ湖東岸の遊歩道を歩いて山のホテル・つつじ園から箱根神社・平和の鳥居へ。湖畔からは石段を登り、箱根神社の境内に祀られた九頭龍神社新宮に参拝する。さらに湖畔を歩いて恩賜箱根公園へ。湖畔展望館・展示室に華やかなりし旧箱根離宮時代の記録を訪ね、当時の面影を残す園路を歩く。
「山のホテル」つつじ園から箱根神社境内の九頭龍神社新宮(しんぐう)へと向かう。
しばらくは車道沿いに。
途中で湖畔の遊歩道へ。
「山のホテル」の別館カフェ「プレミアムショップ&サロン・ド・テ ロサージュ」。
海賊船。
行く先にたくさんの人が滞留している。
箱根神社「平和の鳥居」に到着。つつじ園からは15分足らず。
大型連休中は鳥居で写真を撮る順番待ちの人たちで、長蛇の列ができている。さすが芦ノ湖畔で屈指の人気スポットだ。
誘導看板。
先に参拝してきた九頭龍神社本宮(ほんぐう)に続いて、九頭龍神社新宮へ。
箱根神社の神門。
神門に向かって右手に平成28年(2016)12月に竣工した、九頭龍神社新宮。前回の訪問時(2016年5月)は新社殿の造営事業のさなかだった。
拝殿は壁の無い、吹き放ちの造り。奥に本殿。
拝殿の天井には龍の天井画。
平和の鳥居前の湖畔遊歩道から恩賜(おんし)箱根公園へと向かう。
見えているのは元箱根港(海賊船、双胴船)と箱根神社・第一鳥居。
こちらは第二鳥居。
ボートの桟橋。
双胴船元箱根港桟橋の鯉のぼりと平和の鳥居。
第一鳥居から恩賜箱根公園へと少し進んだ先。箱根と言えばこの景色。前回ボケをかましたので今度こそは、と思ったのだが残念ながら富士山には雲がかかってしまった。
車道沿いの歩道を進む。
湖畔の遊歩道へ。
箱根神社から歩いて30分足らずで恩賜箱根公園に到着。ここは駐車場入口・レンタサイクルポートのあたり。
中央門へ。
公園案内図。
中央門から園路を登って湖畔展望館へ。続いて弁天の鼻展望台から湖畔路(自然探勝路)を塔の鼻広場、湖畔の広場へと辿り駐車場に戻る。
「弁天の鼻」というのは現在九頭龍神社本宮そばに遷座している弁財天社が昔はこちらに祀られていたことによる、弁財天の鼻先ということであろう。「塔の鼻」とは離宮が建てられた当時この地が「塔ヶ島」と呼ばれていたことによる、塔ヶ島の鼻先ということだろう。九頭龍神社本宮・弁財天社の案内板によれば「塔ヶ島」は現在は「堂ヶ島」と称する。
中央門。箱根離宮の時代をイメージしたかのような六脚門。
中央広場へ。
湖畔展望館。箱根離宮時代の西洋館を彷彿させるデザイン。館内には離宮時代の解説展示室がある。
屋外にある箱根離宮の解説パネル。
離宮が完成したのは明治19年(1886)。当初は「箱根塔ヶ島離宮」と呼ばれた。抜群のロケーションを誇るこの離宮には海外からの数多くの賓客が迎えられている。
しかし大正12年(1923)の関東大震災、昭和5年(1930)の北伊豆地震と大地震が相次ぎ、離宮は倒壊。
昭和20年(1945)に神奈川県に下賜され「恩賜箱根公園」となった。
館内のステンドグラス。
二階バルコニーからの美しい眺め。
弁天の鼻展望台のすぐ下から湖畔路へ。万人向けの公園路なので一応「健脚コース」と銘打ってある。
湖畔への下り。
対岸に小田急「山のホテル」が見える。先ほどつつじ園を巡ってきた。
箱根神社「平和の鳥居」。背後は箱根元宮(もとつみや)が山頂に祀られた駒ヶ岳。
塔の鼻広場への登り。
塔の鼻広場から湖畔の広場へ下る。
湖畔の広場には小さな砂浜がある。静かな西岸と違って賑やかな東岸ではちょっと意外で新鮮な、癒しのスポット。対岸は箱根町港(海賊船)・箱根関所跡港(双胴船)。
園路を登って駐車場に戻ってきた。
駐車場に向かって右手を下ると関所資料館。
関所周辺散策図。
関所の通り抜けは観覧料が必要なので、今回は国道沿いに迂回する。
伊豆箱根バス・箱根関所跡バス停へ。
伊豆箱根バスの箱根関所跡バス停。今回は「箱根1DAYバスフリー」を利用したので帰りも伊豆箱根バスを利用。
ゴールデンウィークの箱根は路線バスの定時運行はまず無理。先に小涌園経由のバスが来たがバイパス経由を利用するつもりでパスする。
ところがバイパス経由も乗務員さんの情報ではバイパスに入った途端に渋滞が始まっている、とのこと。小涌園経由の方がマシかもしれない、ということで「しまった」と思うが後の祭り。結局次の小涌園経由を待ち、そちらに乗車する。
乗車したのはダイヤが乱れた状態ながらたまたま15時10分発の定時と重なった便。時刻表通りなら小田原駅の到着は16時01分だが、到着したのは16時37分。遅れは湯本駅まで、というのはいつもの通りでその先は小田原駅まで時刻表通りの所要時間。結局30分余りの遅れで済んだ。とはいえバイパス経由もその程度の遅れだったかもしれない。こればかりは乗ってみないとわからない。
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