まちへ、森へ。

三溪園の四季

三溪園〜新春

 

松も明けて一月の下旬、合掌造の屋内に飾られた花餅(はなもち)や盆栽展を見に行く。

 

 

寒さ厳しき、二十四節気「大寒(だいかん)」の頃。観光客に見守られる、新郎新婦の姿が見える。

 

 

 

澄み切った、冬の空気感。

 

 

 

冬枯れの芝もこの季節の庭園にはよく似合う。

 

 

 

穏やかな日差しに照らされてきらきらと輝く大池。

 

 

 

松の内を過ぎたころに催される、恒例の盆栽展。

 

 

 

椿。

 

 

 

杜松(としょう)。

 

 

 

五葉松(ごようまつ)。

 

 

 

おめでたい、松竹梅の寄せ植え。

 

 

 

黒松。

 

 

 

続いて、外苑の奥へ。

 

 

新春の花といえば、水仙(スイセン)。

 

 

 

早咲きの梅もちらほら開花し始めていた。

 

 

 

八重の、白梅。

 

 

 

渓流沿いに配された、石造の祠。

 

 

 

臥龍梅(がりょうばい)の根元に植えられた水仙は、満開。

 

 

 

合掌造の、旧矢箆原家(やのはらけ)住宅へ。

 

 

 

板敷の客間「おいえ」には、年末年始の飾りつけがなされた。

 

 

 

飾られているのは、この建物の由緒が飛騨(ひだ)地方の古民家であることにちなみ、飛騨地方の正月飾りとなる花餅(はなもち)。

その昔、雪深い飛騨では年神様(としがみさま)に供える花が手に入らなかったので餅を花に見立てて飾る風習が生まれた。
巻きつけられた餅は雛祭りの時にひなあられに加工されて食された。

 

 

そういうわけで、この花餅も雛祭りまで飾られる。

 

 

 

「おいえ」のすぐとなり、「だいどころ」の囲炉裏にはいつでも薪がくべられている。

 

 

 

奥座敷の床の間には、正月らしくスイセン・ツバキ・ロウバイの生け花。

 

 

外苑を後に、内苑へ。

 

 

月華殿(げっかでん)へ続く渓流。

 

 

 

月華殿の梅も、ちらほら開き始めている。

 

 

 

臨春閣(りんしゅんかく)の裏庭。盆栽がそのまま巨大化したような、榧(かや)の植込み。

 

 

 

樅(もみ)の木の仲間である榧(かや)の木は、樅と比べて葉先が鋭く尖る。

 

 

 

春草蘆(しゅんそうろ)の露地(ろじ。茶室の庭)へ。

 

 

 

茶会に招かれた客がしばし休息する、腰掛待合(こしかけまちあい)。飛び石の向こうには、石棺。

 

 

 

石棺の側から見る、茶室・春草廬。

 

 

 

春草蘆の手前、隈笹の生い茂るあたりには、東大寺の礎石と伝わる伽藍石の庭石が配されている。

 

 

 

春草蘆の一部をなす、織田有楽斉(おだ うらくさい)ゆかりの九窓亭(きゅうそうてい)。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは蓮華院(れんげいん)。竹穂垣の向こう側に建てられ、竹林の中の茶室の趣き。

 

 

 

園路沿いには池畔の松、奥の竹林に蓮華院が建つ。

 

 

 

こちらにも礎石と思しき庭石が。

 

 

 

池面に映り込む、臨春閣第三屋。風が強く、さざ波が立つ池面。

 

 

この後は、大池へ。

 

 

正門そばの、菖蒲園八つ橋。

 

 

 

陽だまりでのひととき。「オイラ眠いんニャ」。

 

 

 

大池越しの鶴翔閣(かくしょうかく・旧原邸)。

 

 

三溪園〜雪景色へ

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