まちへ、森へ。

三溪園の四季

三溪園〜盛夏

 

このページでは二十四節気「大暑」の頃の早朝観蓮会に出向き、戦前期の三溪園の痕跡を求めて庭園を散策する。

 

 

八月に入り、暦の上では間もなく立秋。本牧(ほんもく)神社の夏の例祭も間近。

 

 

 

和船に群がる、カモたち。

 

 

 

早朝観蓮会(かんれんかい)が催されていたが、着いたのは九時半。それでも充分に間に合った。

 

 

 

ハスのお花(蓮華。れんげ)の向こうに、観心橋と旧燈明寺本堂。さながら極楽浄土絵図。

 

 

 

翌年の観蓮会は、朝粥を目当てに早朝七時半過ぎに出向く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄桃色の、原始ハス。

 

 

 

八時前後、幾つもの大輪が花開いている。

 

 

 

 

 

 

 

園内の茶店にて早朝観蓮会の開催時のみ提供される、朝粥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三重塔のふもとの休憩所で朝顔展も開催されていた、とある年。

 

その時は古建築公開もなく、人出も多くないのでのんびりと庭を見て回ることに。

 

 

 

建物内の人影は研究者か、メディア関係者だろうか。

 

 

 

臨春閣第二屋・琴棋書画(きんきしょが)の間の障壁画「琴棋書画図」。

 

 

 

第二屋の広縁から見る亭しゃ(木へんに射)。

 

 

 

亭しゃから臨春閣・第二屋。松や州浜が絵になる。

 

 

 

臨春閣・第三屋より。

 

 

 

臨春閣の裏庭へ。

 

 

 

ななこ垣に縁どられた、飛び石の園路伝いに。

 

 

 

第二屋・住之江の間の裏庭におかれた、手水鉢。

 

 

 

 

 

 

 

建仁寺垣のついたての向こうは第一屋・瀟湘(しょうしょう)の間の裏庭。身代わり灯籠が置かれている。

 

 

 

竜安寺垣・木戸で仕切られた向こうは、三溪が晩年を過ごした白雲邸。

 

 

 

月華殿・天授院への小径。

 

 

 

水船。

 

 

 

石橋。

 

 

 

 

 

 

 

茶室の春草蘆へ。

 

 

 

露地(ろじ。茶室の庭)の腰掛待合(こしかけまちあい)。

 

 

 

視線の先は、四つ目垣ではなく背の低い金閣寺垣で仕切られており、その先に置かれている石棺がよく見えるようになっている。しばしの間、名石談義に花が咲きそう。

 

 

 

春草蘆へ。

 

 

 

春草蘆。正面の、光悦垣を伴った小さな茶室の部分がかつて九窓亭と呼ばれた。

 

 

 

ゆっくり鑑賞していたら、何か所も蚊に食われてしまった。

 

 

 

冷房の効いた三溪記念館でひと休み。竹の中庭。

 

 

 

記念館の前庭はかつての池を活かしている。

 

涼んだところで、外苑へ。

 

 

 

初音茶屋。傍らに、多数の穴が開いた大きな庭石。

 

 

 

寒霞橋(かんかばし)。傍らの石造物は、頭頂部を見ると石幢(せきどう。石塔)のようでもあるが、灯りをともす火袋(ひぶくろ)が見られるので石灯籠のようにも見える。
奥には旧矢箆原(やのはら)家住宅・旧東慶寺仏殿。

 

 

 

渓流に渡された、天然のままの石橋。

 

 

 

左手に林洞庵。右手の渓流沿いに石の祠。

 

内苑から外苑まで、さまざまな形の由緒ありげな石がさりげなく置かれている。

 

 

 

林洞庵と、奥に初音茶屋。

 

 

 

旧燈明寺本堂へ。

 

 

 

本堂の裏に、石段を伴った古い石垣が。あの石垣の上にはかつて、今は戦災で失われた皇大神宮が建っていた。

 

 

 

かつての鳥居の柱が、今も静かに横たわっている。

 

 

 

旧皇大神宮のパネル。

 

 

 

本堂正面の池。

 

 

 

奥に鶴翔閣(旧原邸)が見える。

 

 

 

観心橋(かんしんばし)。

 

 

 

橋の奥に、三溪園天満宮。

 

 

 

天満宮の位置には、かつて楠公社(なんこうしゃ)が建っていた。

 

 

 

観心橋からの大池。

 

 

 

木陰が心地よい。

 

 

三溪園〜晩夏へ

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