県立四季の森公園〜盛夏から初秋
県立四季の森公園(横浜市緑区)の夏。盛夏のヤマユリ、ハス、ノウゼンカズラ。晩夏のタマアジサイ、キツネノカミソリ、ヤブラン、ミズヒキ、キンミズヒキ。初秋のムラサキシキブ(コムラサキ)、ヒガンバナ、ツリフネソウ。
※平成22年(2010)〜平成25年(2013)頃の画像となります。
二十四節気「大暑」(たいしょ。7月20日過ぎ)から「立秋」(8月5日過ぎ)の頃
夏の盛り、草原はすっかり真夏の装いに。
山百合(ヤマユリ)の大輪が芳香を漂わせる。
蛍川橋そばの蓮池では、大輪のハス。
教育水田の谷戸(やと。清水の谷・ふるさとの森)へのトンネル手前、凌霄花(ノウゼンカズラ)のアーチ。
真夏の花だ。
水田の稲も、ぐんぐん成長する。
ふと見上げた上空に、ぽっかりと青白い月が。
照り付ける日差しの下、塩辛蜻蛉(シオカラトンボ)の羽が透けて岩に影を落とす。
あし原湿原のアシは風が吹くたび、うねり、ざわめく。
夏の強烈な日差しの中で。
二十四節気「処暑」(8月20日過ぎ)の頃
晩夏へと移ろうころ、谷戸の奥に玉紫陽花(タマアジサイ)が咲いた。
林床の狐の剃刀(キツネノカミソリ)が終盤を迎えると、夏も終わりが近い。
真夏でもほの暗い、北西口への森。
日暮(ヒグラシ)がすぐ目の前、カナカナカナカナと過ぎゆく夏を惜しむように物寂しく鳴く。
秋も近づく二百十日、強風が吹き荒れる。南口の展望台からの眺めには、東京ミッドタウン、六本木ヒルズに、東京スカイツリーが加わった。
スカイツリーは東京タワーと至近距離でツーショット。
南口からすぐそば、長坂谷(ながさかだに)公園を見下ろす高台の道まで足を延ばす。
こちらからは新宿副都心と代々木ドコモタワーが見えた。
二十四節気「白露」(9月5日過ぎ)の頃
林床にまだまだ咲いている藪蘭(ヤブラン)。花の時期は長い。
水田も豊かに実った。
黄金の稲穂は、シオカラトンボをものともせず。
草原では秋桜(コスモス)も開花し始め。姫赤立羽(ヒメアカタテハ)が誘われるようにやってきた。
紅白の水引(ミズヒキ)と、黄色の金水引(キンミズヒキ)。
小紫(コムラサキ)の実。俗に、紫式部(ムラサキシキブ)と呼ばれるが、種類は別。
二十四節気「秋分」(9月20日過ぎ)の頃
菖蒲田の土手に咲く、紅白の彼岸花(ヒガンバナ)。
湿地には釣船草(ツリフネソウ)が群落をつくる。
あし原湿原を縁取る、薄(ススキ)の穂。
観察デッキから見下ろす湿地には、釣船草(ツリフネソウ)と黄釣船(キツリフネ)の大きな群落が。
赤くほっそりした、水引(ミズヒキ)も。
その上には、木五倍子(キブシ)の実り。
草原に手が入り、牧草地の畝のような模様があらわれた。
蛍川橋の足元にも、ヒガンバナ。
土手一面を、ススキが覆う。
西日の影が長くなってきた。
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