平成31年(2019)の4月上旬。JR相模線・相武台下駅から歩き、相模川の芝桜を観に行く。
相模川の芝桜、JR相模線の桜並木
「芝桜ライン」は相模川の左岸堤防、新磯地区(新戸・磯部)の地先をおよそ1.4qに渡って芝桜が覆う。シバザクラ見物の後は相模線沿いの桜並木を通って駅まで戻る。新磯小学校信号から線路沿いに相武台下駅まで、およそ1kmの桜並木が続いている。
相模原市南区と座間市の境近く、JR相模線相武台下(そうぶだいした)の駅前。
相模川散策路の案内板に沿って進み、踏切を渡っていく。その先は「芝桜まつり」の時期にあわせて立てられた幟が会場への道しるべとなる。
幟旗に誘われつつ歩んでいけば、「芝ざくらライン」までは駅から15分ほど。
たおやかな山容の丹沢山(たんざわさん。1567m)から派生する丹沢三ツ峰の稜線、その奥には丹沢最高峰の蛭ヶ岳(ひるがたけ。1673m)。
レンゲ畑の広がる、春の田んぼ。
女子サッカーなでしこリーグ・ノジマステラ神奈川相模原のトレーニング拠点、ノジマフットボールパーク。
芝ざくらラインに到着。
駐車場の奥にそびえる端正な三角形の大山(おおやま。1252m)。
案内板によると新磯(あらいそ。新戸、磯部)地区のシバザクラは平成14年(2002)、「新戸(しんど)芝ざくら愛好会」の人たちが伊勢原・渋田川からシバザクラの苗を買って育てたのが始まり、とある。現在の総延長1.4qは相模原市の公式サイトによると日本一の長さ、とのこと。
堤防を覆う、濃いピンクのシバザクラ。
終盤を迎えたソメイヨシノとの競演。
河川敷には五月の連休中に催される「相模の大凧まつり」で揚がる大凧の骨組みが見える。
淡い紫のシバザクラ。
奥へ奥へと延びていく、シバザクラ。
名残りのスイセン。
富士山と忍野八海をモチーフとした、芝ざくらガーデン。
苗の販売も行われている模様。
ひとくちにシバザクラと言っても随分と多くの品種がある。
「芝ざくら富士」と大山の競演。
草取りの膨大な労力を軽減するため、防草シートを張ってシバザクラを植える手法も随分と目にするようになった。数年もすればシートはシバザクラでみっしりと覆い尽くされる。
県央をゆったりと流れる相州一の大河、相模川。
丹沢山塊を一望。
奥多摩方面。
下磯部地区のシバザクラ。
あと数年もすれば、こちらもみっしりと咲き競う。
シバザクラそのものの成長スピードも品種によって差がある。
真っ白いシバザクラは春の淡雪のよう。
大きな魚道が設置された堰。魚道はスイッチバックのように折り返して遡上していく形式になっている。
「相模川伏越(ふせこし)」のモニュメント。こちら側で取水した農業用水を対岸に送るために施工された。
伏せ越しとは用水路が河川と交差する際に河川の下を潜らせて横切らせる工法。サイフォンの原理を使えば水の流れの出口を入口より低くすることで噴き上げるように水を流すことができる。
右手奥に磯部頭首工(いそべ とうしゅこう)の堰、手前に魚道。左奥に東丹沢前衛に座する高取山〜仏果山(ぶっかさん。747m)〜経ヶ岳〜華厳山の山脈を望む。
頭首工とは耕地を潤すための農業用水を取水する施設。上水道関連施設であれば取水堰と呼ばれている小型ダムのようなもの。
相州の母なる川、相模川。上流のダムから下流の取水堰まで、その水は高度に利用されている。相模川の流域そのものは県内では県央部に限られるが、水利という点では神奈川県東部民にとっても欠かすことはできない。
磯部頭首工公園に到着。ここでトイレ休憩。
ここから先は相模原市観光協会「相模川芝ざくらマップ」に掲載されたルートに沿って、JR相模線の桜並木へ。
能徳寺の桜。
新磯小学校の信号。このあたりから前後して、およそ1qに渡る線路沿いの桜並木が続く。
道路を覆う、桜のトンネル。
「れんげの里あらいそ」の壁面を飾る、相模の大凧のタイル絵。館内には「相模の大凧センター」が併設されている。
大山と桜。
線路に沿って1qも続く、桜並木。踏切を渡ると相武台下駅はすぐ。
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