まちへ、森へ。

矢指川(帷子川水系)、和泉川(境川水系)流域の森

鶴ヶ峰駅から帷子川ルート、追分市民の森へ

 

相鉄(そうてつ)線鶴ヶ峰駅から「旭区グリーンロード・帷子川(かたびらがわ)ルート」を中原街道・御殿橋までたどり、矢指口(やさしぐち)側から追分(おいわけ)市民の森を訪れる。
ウォーキングとしては歩き応えのあるコースだが、川沿いの道は起伏が少ないので自転車を使えば手頃なサイクリングに。

 

 

相鉄線鶴ヶ峰駅北口を出てすぐ、水道道(すいどうみち)に合流する。
ここから、厚木街道との交差点まで一直線。

 

 

 

鎧橋(よろいばし)跡。

 

 

 

水道道と厚木街道が交わる「鶴ヶ峰駅入口」交差点。
交差点を左折して旭区役所の少し先、フードマーケットマムの角「下川橋際(しもかわばしぎわ)」の信号まで行く。

 

 

 

「下川橋際」信号・フードマーケットマムの角から入って川沿いの方へ行くと、合流点の辺りに公園がある。
公園にある案内板に示された、帷子川の変遷。まっすぐな川沿いのウォーキングができるようになったのは、ごく最近のこと。

 

 

 

帷子川ルートの案内図  案内図拡大版
中原街道に出るまでは並行するふるさと尾根道ルート(鶴ヶ峰駅〜ズーラシア)と同じくらいの距離感だが、中原街道から追分市民の森まではちょっと距離がある。

 

 

 

右岸(河口に向かって右の岸)から上流へ向かって歩き始めてすぐの、二宮いちご園。

 

 

 

シーズンには、イチゴ狩りも楽しめる。

 

 

 

公園橋。橋の右手はプールのある鶴ヶ峰本町公園。
このあたりでは、進行方向の左手に今川町(いまがわちょう)の緑地・農地が広がっており、初夏にはホトトギスの「トッキョキョカキョク」という鳴き声が聞こえることも。

 

 

 

かつてビクター鶴ヶ峰工場、現在は大型マンションが建つ腰巻橋(こしまきはし)そばの川べりには、芝桜(シバザクラ)が植えられている。4月の中旬には見頃を迎える。

 

 

 

この芝桜は「帷子川はふるさとの川の会」により手入れがなされているとのこと。

 

 

このあと、川はしばらくのあいだ水道道(すいどうみち)沿いになる。

 

 

 

水道道の前山橋は道幅も広がって通行がスムーズになった。下を流れていたかつての川は直線化により川ではなくなったのでもはや橋とは呼べないのかもしれない。

 

対岸に渡る橋は、高山橋(たかやまはし)と人道橋。対岸の小山は高山と呼ばれる。

 

 

 

かつての前山橋を、逆方向から。古い石の欄干が見える。片側通行の車道と人道橋が架かっていた。

 

 

 

森の向こうは、清来寺(せいらいじ)。

 

 

 

清来寺橋。親柱に擬宝珠(ぎぼし)が載っている。橋を渡った左奥に、清来寺への参道階段が見える。

 

手前の植栽の刈込はよく見ると「せいらいじようちえん」とある。

 

 

 

鶴遊山(かくゆうさん)清来寺。
開山は建治元年(1275)。もとは厚木にあったというが、寛永年間(1624〜43)にこの地に移った、と伝わる。
同寺が所蔵する「夏野の露」という巻物(昭和54年(1979)発行の旭区郷土史カバーデザインに採用)は、江戸時代末期の十九代住職が鶴ヶ峰ゆかりの坂東武士・畠山重忠公の武勇をたたえるために編集したもの、という。

 

 

 

四月の下旬、晩春から初夏の紅葉。

 

 

 

本堂は流れ向拝(ながれこうはい)付の、上部の棟がとても短い寄棟造(よせむねづくり)。
建築様式の調査により18世紀初頭の建築と推定される本堂は、昭和29年(1954)に茅葺から瓦葺になった。昭和61年(1986)には改修がなされ、新材に置き換えられた部分も多い。

 

 

 

「鶴遊山」の扁額。

 

 

 

梵鐘。

 

 

清来寺を後にし、川沿いにさらに上流を目指す。

 

 

 

向かって左手に今宿団地が見えてきたら団地に沿って帷子川右岸(ここでは進行方向の左側の岸)の八重桜並木(およそ1.5km)をゆく。開花シーズンの八重桜はこちらのページへ

 

 

 

やがて帷子川と矢指川(やさしがわ)の合流点へ。左へ分かれる川が、矢指川。これから向かう追分市民の森は、矢指川の源流域となる谷戸を抱える。
ここは右側の帷子川沿いに進む。

 

 

 

四月下旬。見事な藤と、八重桜。

 

 

 

もうすぐ中原街道。

 

 

 

中原街道に架かる御殿橋まで来た。

 

 

 

橋の由来が記された銘板。

 

 

 

御殿橋から帷子川ルートを離れ、中原街道を保土ヶ谷バイパス下川井(しもかわい)インター方面へ。

 

 

 

インター手前。
横断歩道のすぐ先に、車両が進入できない狭い道がある。そこを右に入っていく。

 

 

 

狭い道に沿って、矢指川が流れている。

 

 

 

しばらく行った先で、奥に見える保土ヶ谷バイパスのガード下をくぐる。

 

 

 

ガードをくぐるとその先に、森が見える。左手に排水処理施設。画面正面の道を、清池橋の欄干を目印に川に沿って奥へ行く。

 

 

 

横断歩道標識そばに立つ市民の森への案内板に従い、左折。

 

 

 

都岡(つおか)恵みの里。農の営みがなされている。

 

 

 

大きな谷戸田(やとだ)の向こうに追分(おいわけ)市民の森が見えてきた。
追分市民の森は、谷戸田跡を利用した季節ごとの広大な花畑が最大の魅力。

 

春の谷戸田。

 

 

 

夏の谷戸田。

 

 

 

秋の谷戸田。

 

 

 

9月末、稲刈りの頃。

 

谷戸田沿いの道が二又に分かれたところが、矢指口(やさしぐち)側の入口。左へ分かれる道を緩やかに上ってゆく。

 

 

 

農道沿いに広がる、花畑。
春の菜の花は、四月半ばくらいまでは見頃。

 

 

 

夏はヒマワリ。見頃は7月末から8月上旬。

 

 

 

秋はコスモス。見頃は9月末から10月中旬。

 

 

 

こちらは相鉄線三ツ境(みつきょう)駅側から、マリアンナ口を経て「なかみち」沿いに森を下ってくると最初に目にする光景。

 

 

 

なかみちの先に続くなだらかな尾根道は、八ツ塚道(やつづかみち)。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが三ツ境駅からの最寄となる、マリアンナ口。信号は「瀬谷高校入口」。
一般的には、追分市民の森へのアクセスは、最寄駅からの距離が近いマリアンナ口が紹介されることが多い。

 

 

 

案内図  拡大版
追分市民の森は広さ約29ヘクタール(100m四方×29)。谷戸の大きな花畑と、谷戸を囲む森からなる。
谷戸を囲む森の片側は所有・管理が異なる矢指(やさし)市民の森(広さ約5ヘクタール)となっており、両者一体で相当な規模の森となっている。

 

なお相鉄線三ツ境駅北口から徒歩または相鉄バス(若葉台中央行)・神奈中バス(十日市場駅前行)でアプローチする場合でも、バス停「西部病院前」のひとつ先「矢指町(やさしちょう)入口」を降りて谷戸田沿いの矢指道(やさしみち)を歩けば、矢指口から追分市民の森に入っていくことができる。

 

 

 

こちらはバス停「矢指町入口」からの矢指道。右手に谷戸田を眺めながら歩いたこの先が、追分市民の森の矢指口になっている。

 

 

 

森へのアクセス。赤文字、赤線加工はサイト管理者。

 

 

 

農道(追分道)の奥、中原街道旭大橋の近くまで進む。

 

 

 

大橋の手前を左に折れると、隣接する矢指市民の森の散策路につながる。

 

矢指市民の森を背に、花畑の谷戸側を見る。

 

 

 

矢指市民の森案内図。図の下が中原街道(環状3号)旭大橋、上が矢指口方面(地図の道は切れている)。

 

追分市民の森・谷戸の花畑沿いに付けられた散策路(くぬぎ通り)を利用すると、花畑を上から見下ろすことができる。
ヒマワリの季節は特におすすめ。

 

 

 

矢指市民の森の散策路。

 

 

 

小川アメニティ沿いに見る、ヒマワリ畑。

 

 

 

小川アメニティよりも一段高い、矢指市民の森・くぬぎ通りから見下ろすヒマワリ畑。

 

 

 

花畑の奥は、矢指町小川アメニティの最上流部。

 

 

 

 

 

 

 

帷子川(かたびらがわ)の支流、矢指川(やさしがわ)源流域の谷戸。
湿地帯から湧く水が花畑脇の水路を下って矢指川から帷子川(かたびらがわ)へ注ぐ。
こちらは帷子川本流の源流域(若葉台団地周辺)より、源流域の自然状態がよく残されている。

 

花畑からなかみち・八ツ塚みちへ上がりマリアンナ口へ出ると、和泉川(いずみがわ)源流を抱えた瀬谷(せや)市民の森はすぐ近く。

 

 

追分市民の森から瀬谷市民の森へ

page top