まちへ、森へ。

彼岸花(ヒガンバナ)

巾着田の彼岸花

 

令和五年(2023)秋のお彼岸明けの頃、「巾着田(きんちゃくだ)曼殊沙華公園」(埼玉県日高市)へ最盛期を迎えた彼岸花を観に行く。

 

高麗川(こまがわ。荒川水系入間川、越辺川支流)の蛇行に沿って広がる巾着田(きんちゃくだ)にはおよそ500万本の彼岸花が群生し、その規模は全国有数とされる。「巾着田曼殊沙華まつり」の期間を含めた開花期には公園への入場料が設定される(500円。2023年9月現在)。

 

 

西武池袋線・飯能(はんのう)駅で乗り換えて二駅、西武秩父線・高麗(こま)駅。時刻は午前9時40分ごろ。
改札を出ると「巾着田曼殊沙華公園」の横断幕が掲げられている。

 

横浜市内だと相鉄線沿線からは相鉄・東急新横浜線(西谷〜新横浜〜日吉)を経由した西武池袋線への直通はない。新横浜線から東急東横線へ直通する列車は池袋の先は東京メトロ有楽町線、東武東上線となる。とはいえ日吉の先、東横線にはみなとみらい線から西武池袋線への直通も走っている。
直通区間は東急東横線(日吉から渋谷)〜東京メトロ副都心線(渋谷から池袋)・東京メトロ有楽町線(池袋から小竹向原。メトロ終点の和光市からは東武東上線に乗り入れ)〜西武有楽町線(小竹向原から練馬)・西武池袋線(練馬から所沢、飯能方面)。
この間は東横線の日吉駅、武蔵小杉駅、自由が丘駅あるいは東京メトロ・西武有楽町線の小竹向原駅などで同一ホームでの乗り換えができるため、ターミナル駅の池袋で副都心線から西武池袋線への乗り換えのために大移動する必要はない。
飯能の先、西武秩父方面は飯能駅で折り返すスイッチバックとなる。高麗駅へは飯能駅の同一ホームで西武秩父線への対面乗り換えとなる。

 

 

 

巾着田曼殊沙華公園への案内は至るところに出ている。

 

 

 

奥武蔵の山並みを眺めつつ。

 

 

 

鹿台橋(ろくだいはし)で高麗川を渡る。

 

 

 

高麗川の清流。左岸に彼岸花がチラチラと見える。

 

 

 

巾着田の案内板。
蛇行する川は日和田山(ひわださん。305m)山頂から眺めると巾着袋の形をしている。そのことからそう呼ばれるようになった、という巾着田。

 

 

 

巾着田河原遊歩道へ。

 

 

 

荒川も支流をここまで遡って来ると、流れは清らか。

 

 

 

彼岸花の季節には有料となる公園には4か所の出入口が設けられている。高麗駅からの最寄りは出入口1。駅からここまで歩いて20分くらい。

 

 

 

ポツンと白い彼岸花。

 

 

 

上流エリアの彼岸花群生地。ピークを迎えている。

 

 

 

ウェブで見られる公式マップの解説によると彼岸花が群生し始めたのは昭和40年代後半(1970年以降)。当時の日高町が巾着田の用地を取得し整地したところ9月に彼岸花が一斉に咲き揃い、多くの人々の関心を呼んだそうだ。おそらく増水による漂流物のなかに混じっていた球根が根付いたのではないか、とされている。

 

 

 

 

 

 

 

それから50年余り、現在の巾着田は凄いことになっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沈下橋のドレミファ橋。橋を渡った先の高麗峠方面への出入口はまつりの期間中は利用できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広場には多数の物販テントが出ていた。平日にもかかわらず、かなりの人出。

 

 

 

何やら賑やかそうなイベントが。おぉ、猿まわしをやっている(後で調べたら「日光さる軍団」の面々だった)。遠目にちょっと見てみるか。

 

 

 

跳んだぁ。

 

 

 

下流エリアへ。こちらのピークはこれから。

 

 

 

エノキの木の又に根を下ろした彼岸花。これって、まさか増水ではないよね。これだけのエノキならここ50年来の姿は現在とそう変わっていないだろうし。誰かが球根を仕込んだのだろうか。

 

 

木製トラス橋の、あいあい橋。

 

ここから引き返して、来た道とは別の園路を下流エリアから上流エリアへとたどっていく。

 

 

 

あいあい橋へと上がる土手にも白い彼岸花が多数。

 

 

 

この時点では下流エリアの彼岸花はこれから開花するものも結構あった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上流エリアの出入口2付近の、天皇皇后両陛下行幸啓記念碑。

 

 

 

平成29年(2017)9月、令和の上皇上皇后両陛下が当地を訪問されたことを記念して設置された。

 

 

 

正午少し前、出入口1へ。

 

 

 

高麗駅から飯能駅行きは日中は20分に一本くらい。飯能駅で乗り換えたのは準急池袋駅行き。これが途中の小手指(こてさし。所沢市)駅で「Fライナー」(練馬駅で有楽町線・副都心線・東横線を経由、みなとみらい線元町・中華街駅行き。別料金不要)始発に接続。これに乗ることができれば到着はかなり早い。
Fライナーから東急・相鉄新横浜線方面へはFライナーが停車しない東横線日吉駅の手前、武蔵小杉駅(川崎市中原区)で同一ホーム乗り換えが出来る。

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