紫陽花(アジサイ)
横浜イングリッシュガーデンの紫陽花
令和五年(2023)6月中旬、横浜イングリッシュガーデン(tvkハウジング プラザ横浜内。相鉄線平沼橋駅より徒歩10分)にアジサイを観に行く。
シーズンごとに変動する入園料は、アジサイのシーズンは1000円(2023年現在)。
ショップ・カフェを抜け、チケットカウンター脇の入口から庭園へ。
ミセスクミコ
園内に入ってすぐのこちらには品種名の解説文が添えられていた。
アジサイの装飾花の花弁は丸いのや尖ったのやフリルのあるものなどいろいろあるが、この花弁の縁には細かな切れ込みが入っている。こういうのを「撫子弁(なでしこべん)」というそうだ。1992年(平成四)の世界園芸博覧会(オランダ)で金賞を受賞した、とある。
バラのアーチ下は梅雨時のディスプレイに模様替え。
アーチ下の解説文付きの鉢植えは発表されたばかりの新品種や比較的新しく作出された品種が並べられている。
YULIKA(ユリカ)
ピンク系、ブルー系の縁取り(覆輪、ふくりん)が入っている。
この年はあらゆる花々の咲き始めが早く、鉢植えのアジサイたちはピークをやや過ぎてしまった。
コットンキャンディ
ホワイトから柔らかなピンクへと咲きすすむ、とある。
ポムポム
こちらは丸いリンゴタルトを並べたようなイメージから命名された。
ポムとはリンゴを意味するフランス語。
フレンチボレロ
咲き始めはライムグリーンで咲き進むと土壌のpHによってブルーやピンクに変わっていく。
いろは
赤から濃いピンクへと咲き進む。
ポージィブーケ エリー
咲き始めはマット(艶消し)で濃い色調、咲き進むとブルーやピンクのグラデーションとなっていく。
エンドレスサマー サマークラッシュ(左奥の青みがかった手まり状のアジサイ)
解説文に「いつ切っても翌年に花が咲く新旧両枝咲きのアジサイ」とある。へぇ。剪定でやらかして翌年花が咲かなかったというのは未だにやってしまうので、ちょっと興味深い。
ひな祭り(手前の右側)
白地に濃い桃または青の縁取り(覆輪)が入るガクアジサイ。これは青い覆輪だけど咲き進んで黄緑色になってきている。
クイーンオブハート
濃いピンクの八重咲きガクアジサイ。
ダンスパーティー
2000年代に入ってからのアジサイブームの火付け役となった品種。こちらも咲き進んで淡い黄緑になってきている。
千代女(ちよじょ)
鮮やかなブルーから少しずつ色が変わってきている。
ごきげんよう
先端の尖った装飾花が特徴的。
月うさぎ
こちらも最新の品種。白から淡い黄緑色になってきている。
鉢植えはピークを過ぎてしまったものも多かった。SNSをまめにチェックして、もう少し早く来ればよかったかな。
濃い紅に白い縁取り(覆輪)のあじさい。
地植えのアジサイは品種名の札がついていないのがほとんど。
丸い花びら。これはポージィブーケの仲間かな。知らんけど。
これはダンスパーティーだ。
パーティー会場で華やぐダンサーのよう。
このブルーはさっき鉢植えにもあった、ごきげんようかな?
装飾花のぼかしのような白い縁取り(覆輪)がきれい。繊細な両性花も咲きそろった。品種はたぶん水凪鳥(みずなぎどり)。
横浜イングリッシュガーデン公式Twitterの画像では色々な品種を名前付きで解説していたけど、アジサイの園芸品種はものすごく数が多いので現地に品種名の札がないものは大半が分からない。
名残の春バラはアイズ・フォー・ユー。バラには名札がある。
ユリの大輪。オリエンタルハイブリッド系の何かだろうか。
ヘメロカリス。「ミッドナイト・マジック」という名札が付いていた。
ユリ科のヘメロカリスは山野草のニッコウキスゲとかノカンゾウ、ユウスゲなどといった仲間の園芸品種。
ひと株に色とりどりの綺麗なグラデーション。
これには「マジカル・コーラル」という品種札がついていた。なるほど、サンゴ礁のイメージか。ピッタリなネーミングだ。
長い花房のカシワバアジサイ。葉っぱが柏の葉のよう。
園芸業界ではオタフクアジサイと呼ばれている、ウズアジサイ。花弁が反り返ってふっくらと丸みを帯びる。
大輪に育った純白のテッポウユリ。
庭に勝手に生えてきたのを放っておいた奴とは育ち方が違う。きちんと育てるとこんなに大きくなるのか。
これは八丈千鳥かな。
色も形も様々なブルーのアジサイが彩る小径。
三河千鳥(みかわちどり)。これもあちこちのあじさい園で見かけた、ここ数年来で名前を覚えた品種。ガクアジサイの両性花のような繊細な花が、小ぶりな手まり状になっている。
白い紫陽花のエリアから「ときめきガーデン」へ。
アジサイのシーズンにも開放された、ときめきガーデン。純白のアナベルに純白のテッポウユリ。
珊瑚紫豆(さんごしとう)。マメ科のこの植物は、デイゴの仲間。
半夏生(はんげしょう)が咲いた。季節はもうすぐ夏至。