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箱根・芦ノ湖西岸歩道ハイク


2.深良水門から箱根関所跡バス停へ

1.湖尻バス停から深良水門へはこちら。




深良水門・湖尻橋を出発。午前10時10分ごろ。




「森林浴並木道」と名付けられた林道を進んでいく。




反対方向から歩いてきたときに深良水門まで若干近道となる分岐の道標。この先は「白浜」まで枝道のない一本道が続く。









遠くに湖尻水門、そして無線中継所の建つ外輪山の一ピーク・丸岳(1156m)が見える。




亀ヶ崎。




「亀ヶ崎」の道標。
こうした道標がポイントごとに整備されている。









路肩の崩落跡。仮復旧している。




令和元年(2019)の台風19号は芦ノ湖西岸歩道にも大きな災害の爪痕を残した。









道が幅のある林道ではなくなり、山道らしくなってきた。




瑞々しい杉苔(スギゴケ)が地面をみっしりと覆っている。














「小杉ノ鼻」「立岩」と通過してきた。




新しい桟道。









ヒノキの植林地を抜けていく。




迂回路の指示。




枯れた沢を渡る木橋が破損してしまったようだ。かなりの土砂が流れたような跡がある。




大木に育ったヒノキ。









「真田浜」に到着。時刻は午前11時45分ごろ。




人の気配もほとんどない。箱根らしからぬ、静かな広い浜。




奥へと進んで、お昼休憩。




対岸の駒ヶ岳、箱根園(西武グループ・プリンスホテル系列)、そして二子山。

箱根園には双胴船が立ち寄る箱根園港があり、駒ヶ岳ロープウェイが頂上駅(1327m)に延びる。駒ヶ岳山頂(1357m)周辺は冬の真っ白な富士山、眼下の芦ノ湖を眺める絶景の展望台。




箱根園の隣りには「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」。宇治の平等院を模した壮麗な建築となっている。平成29(2017)年には国の登録有形文化財となった。

「龍宮殿」が日帰り温泉にリニューアルしたのは平成29年。平成24(2012)年に休業し改修工事が行われるまでは昭和32(1957)年開業の高級旅館(箱根プリンスホテル別館)だった。
更に遡るとこの建物は昭和13(1938)年に飛島建設の創業家一族により浜名湖・弁天島に開業した高級ホテル「浜名湖ホテル」がその前身となる。しかし当時の時勢のなか一年余りでホテルは休業。その後、時を経て昭和31年から一年以上の歳月をかけて箱根・芦ノ湖畔に移築された。


真田浜を後にし、西岸歩道へ。









「百貫ノ鼻」を通過し、笹の生い茂る道を進む。




苔むした石灯篭と石碑が建っている。




豆相大地震の慰霊碑。

豆相大地震(北伊豆地震)は昭和五年(1930)に発生。マグニチュード7.3の内陸直下型地震であり関東大震災(大正12・1923)の余震であろう。その際に御料局の造林作業宿舎が芦ノ湖に押し流されて八名が犠牲となった、とある。




青空が戻ってきた。




「箒ヶ鼻」付近。




道が崩落し迂回路が付けられている。




元箱根港沖を進む海賊船。左に箱根神社・平和の鳥居、右に一の鳥居が見える。




箒ヶ鼻から白浜の手前にかけてのサクラ、モミジの植林は箱根離宮(現恩賜箱根公園)からの眺めがよいようにと造られた。
参考「改定新版箱根を歩く」




白浜の手前で林道に合流。









「白浜」に到着。こちらはすぐそばまで車で入ってこられるので、釣り人など人影もちらちらと見られる。
ここまでいくつかの芦ノ湖の砂浜を見てきた。芦ノ湖はいずれの浜も遊泳禁止。

地理院地形図を見ると気付くのだが、芦ノ湖はおよそ3000年前の神山の噴火によって生じた山体崩壊が早川をせき止めて元々あったとされるカルデラ湖と併せて生まれた湖ゆえ、湖岸沿いの湖側の等高線は陸地側の等高線と同様に混み入っており、急傾斜で深くなっている(崩壊した山体がなだれ込んだ湖尻水門の側は陸地側の仙石原高原と同様に緩い傾斜。元箱根、箱根町のくびれた入江はそこに注ぎ込む小河川が土砂を堆積させたのか、若干緩い傾斜になっている)。太陽光が届きにくいゆえ湖底から湧く水の温度も低いままであり、泳ぐには適さない(むしろ危険な)条件がそろっている。









白浜から林道へ戻る。




湖尻方面の林道ゲート。白浜はこの右手。




午後1時半過ぎ、「箱根やすらぎの森」の「白浜入口」に到着。




案内板。
およそ44ヘクタールの広さを持ち、一見すると都市公園のような「箱根やすらぎの森」であるが案内板には「畑引山集団施設地区」とある。そもそも国立公園の箱根では自然公園法の規制を受けるため、その地種区分によっては人工物を設置しての利用ができない。その場合「集団施設地区」に指定されることで都市公園のような利用が可能になる。

ここは車道を歩かずに「やすらぎの森」の中を歩いていく。




「虻田(あぶた)の森」への登り。




「森の広場」。




「虻田の森」は箱根町と姉妹都市提携をした虻田町(当時。現在は洞爺湖町)との交流を記念して造られた森。




広場のあずまや辺りから箱根神社「平和の鳥居」が見える。




うっすらと冠雪した富士山も何とか見えた。




「かえでの広場」へ。









「おむすび広場」。この広場のあたりが畑引山(はたびきやま。778m)山頂となる。




「芦川入口」へ下っていく。




「やすらぎの森」の「芦川入口」で国道1号方面へ。




箱根旧街道(向坂地区の杉並木、箱根峠方面)分岐の道標と芦ノ湖西岸歩道案内板。




芦川の集落を抜けていく。

芦川集落は江戸時代の東海道が整備されて箱根宿の宿場町が形成される以前からの集落。中世までの東海道(ここから元箱根を経由して湯坂道(ゆさかみち)への道筋)の宿として機能した。その頃は箱根権現(箱根神社)への参拝者のための杓子を作る木地職人が多く住んでいたという。
江戸時代になると芦川町は新たに造られた三島町(三島からの移住者の町)、小田原町(小田原からの移住者の町)とともに箱根宿を構成した。
参考「改定新版 箱根を歩く」




駒形神社。
以前に箱根西坂を歩いて登ってきたときは立ち寄らなかったので、今回は参拝。




社殿。
祭神は芦川集落さらには箱根宿の鎮守となる駒ヶ岳山岳信仰の神、駒形大神。荒湯駒形権現とも称した。




犬塚明神社。
江戸時代に箱根宿が建設される際、付近には狼も多く宿場建設に携わった人々を悩ませた。そこで唐犬二匹を飼って狼を退治させながら宿場を完成させた。しかし二匹の犬も傷付いて死んでしまったので此の地に手厚く葬り犬塚明神として祀ったという。

こうした経緯は江戸後期編纂の地誌「新編相模国風土記稿 巻之二十七 足柄下郡之六 早川庄 箱根宿」にも見られる。




蓑笠明神社。
案内板によると商売繁盛ならびに豊漁の神が祀られており、江戸の初めに三島からの移住者によって勧請された。昭和三年(1928)に駒形神社に合祀される以前は明神川が流れ込む箱根湾(箱根町港・箱根関所跡港)の湖畔に鎮座していたという。

こちらは「新編相模」では詳ならず、とあった。




毘沙門天社。
こちらは「箱根七福神めぐり」で巡るお社の一つとなっている。




国道1号・「芦川入口」バス停。
ここには三島駅から箱根西坂を登って来る東海バス、熱海駅から十国峠(登り口)を経て登って来る伊豆箱根バスが停まる。




箱根駅伝ミュージアム前までくると箱根町港(はこねまちこう。小田急・箱根登山系列の「箱根海賊船」のりば)エリアはすぐそば。




「茶屋本陣 畔屋(ほとりや)」は小田急・箱根登山系列の施設。畔屋の裏手に海賊船のりばがある。手前には東海バスの姿も見える。




箱根登山バス「箱根町港」バスのりば。小田急「箱根フリーパス」で乗車できるのはこちら。




少し進むと「箱根町」バス停。こちらは伊豆箱根バス(西武・伊豆箱根系列)が停まる。




箱根ホテルの前を過ぎてさらに進んでいくと、箱根関所跡港(はこねせきしょあとこう。西武・伊豆箱根系列の「芦ノ湖遊覧船(双胴船)」のりば)エリア。




「箱根関所 旅物語館」は西武・伊豆箱根系列の施設。旅物語館の中を抜けると双胴船のりばがある。
手前は伊豆箱根バス「箱根関所跡」バスのりば。「箱根バスフリー」「箱根旅助け」で乗車できるのはこちら。




双胴船のりば。




左手奥には箱根町港の海賊船が見える。




「箱根関所跡」バス停のすぐ隣が箱根関所の入口。




今回のゴールは伊豆箱根バス「ワンデイバスフリー」を利用しているのでこちら。

紅葉シーズン真っただ中のこの日はバスのダイヤが大幅に乱れた。予定していたバイパス経由14時57分発までかなり間があったので「箱根関所 旅物語館」のお土産コーナーなどをぶらぶらし、14時45分ごろにバス停に戻ったらバイパス経由のバスが停まっている。危うく乗りそびれるところだった。

ダイヤ通りであれば33分で小田原駅に到着する便だが、バイパス(箱根新道)に入ったら新畑宿橋バス停のかなり手前から渋滞に捕まった。うつらうつらと居眠りしていたが、箱根湯本駅手前の山崎あたりで気が付くと4,50分は経っていた。
湯本駅で大半のお客さんがどっと降りて行ったが、湯本駅から折り返して小田原駅まではいつもの通り流れもよく、ダイヤの所要時間通り。結局、出発してから1時間10分ほどで小田原駅に到着となった。


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