こども自然公園(大池公園)の梅林
相鉄線二俣川駅からこども自然公園(横浜市旭区)の梅林へ。この梅林は里山の地形を生かした梅林と竹垣を廻らせた庭園風の梅林から成り、公園内の梅林としては規模の大きな梅林。
※平成23年(2011)〜平成26年(2014)頃の画像となります。
相鉄(そうてつ)線二俣川(ふたまたがわ)駅の南・旭区大池町に広がる「こども自然公園」(昭和47年開園)は、地元住民に「大池公園」の名で親しまれている、50haの広大な公園。
通称の由来となった、江戸時代からの灌漑用ため池であった「本宿(ほんじゅく)の大池」(万騎が原の大池)を中心にした園内は、見事な梅園が見どころのひとつである。
大池の池畔には「寛政二年(1790年)建立」と刻まれた、水の神様・弁財天の石祠が祀られている。
公園となる前からこの里山一帯は「大池」として地域で親しまれてきた。
梅園は公園の中央、万騎が原ちびっこ動物園の奥に馬蹄型に広がる。その大きさは正門そばの野球場や小学校敷地と比較するとよくわかる。
里山の梅林を挟んで、東側は木道を巡らせた梅園、西側は四つ目垣などで囲われた庭園の梅園。多くの樹に品種名札が掛けられているのもありがたい。
品種や植えられている場所などにより、早咲きから遅咲きまで、長きにわたって楽しめる。
早咲きの年、先始め〜終盤(2月上旬〜3月中旬)
東側の梅園。花壇のように区画され一部に木道が巡らされている。
大輪緑萼(たいりんりょくがく)。
鹿児島紅(かごしまべに)。紅梅の中でもひときわ色が濃い。
八重寒紅(やえかんこう)。花の時期が早く、一月から開花が始まる。
玉牡丹(たまぼたん)。
白加賀(しろかが)。実を採る梅として庭木に多く用いられる。
緑萼(りょくがく)。文字どおり萼が青いのが特徴。
月宮殿(げっきゅうでん)。
田毎の月(たごとのつき)。
冬至(とうじ)。
未開紅(みかいこう)。
一重野梅(ひとえやばい)。
里山の梅林。
西側の梅林。四つ目垣を巡らせた庭園。
黒雲(くろくも)。
八重野梅(やえやばい)。
金閣寺垣で仕切られた、観梅台。
東側の梅林
見驚(けんきょう)。
黒田梅(くろだばい)。
思いのまま。紅白咲き分け(源平咲き)の梅。
里山の梅林。
西側の梅林。
乙女の袖(おとめのそで)。枝垂れ梅。
内裏(だいり)。
紅千鳥(べにちどり)。
塒出の錦(とやでのにしき)。
難波紅(なにわこう)。
遅咲きの年、先始め〜見頃(3月上旬〜下旬)
この年は遅れた早咲きの梅と例年通りに咲いた遅咲きの梅の開花期が重なり、いつになく見応えのある年となった。
東側の梅林。
玉牡丹(たまぼたん)。
御所紅(ごしょべに)。
月宮殿(げっきゅうでん)。
思いのまま(おもいのまま)。
古郷の錦(こきょうののにしき)。
緋の司(ひのつかさ)。
唐梅(とうばい)。
里山の梅林。
雲竜梅(うんりゅうばい)。
西側の梅林。
春日野(かすがの)。
玉拳(ぎょくけん)。
豊後(ぶんご)。
大盃(おおさかずき)。
雪月花(せつげつか)。
谷の雲(たにのくも)。
例年になく華やかな観梅台。
無類絞り(むるいしぼり)。
こども自然公園の水芭蕉(ミズバショウ)
ホタルの湿地に、ミズバショウが一株だけ咲いた。撮影・平成24年(2012)・3月22日
気候温暖で冬は乾燥する横浜市内では見られるはずもないと思っていたので、新鮮な驚き。
これはもしかすると、「水芭蕉の花が咲いている」のフレーズでお馴染みの唱歌「夏の思い出」にちなんでいるのだろうか。作曲した中田喜直(1923〜2000)は亡くなるまでの30年余りを万騎が原の近辺で過ごした。そうした縁もあって水芭蕉を、ということだったのだろうか。
仏炎苞がきれいに開いている。
翌年(2013)、3月8日。ようやく芽が出てきた。
ところが前年と同時期(3月23日)に至ると、葉が既に大きく育ちすぎ。苞の開き方がきれいではない。撮影・平成25年(2013) 3月23日
前年(2012)は冬が寒く、梅の開花も大幅に遅れていた。しかしこの年(2013)はやや暖かく、梅の開花時期が少し戻っていた。
ということでミズバショウも育ちが早く、撮影時期が少し遅かったかもしれない。
一週間後には苞が落ちてしまった。
冬場の乾燥のこともあり気候的に繁殖は難しいかもしれないが、今後、株が増えてくれることに期待。
平成26年(2014)3月17日。芽が出てきて順調に成長している。あと数日で開花しそうな様子。
雪が多くて寒かった冬の年はだいたいこのペースでの成長のようだ。
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