まちへ、森へ。

年中行事、祭、イベント

寒川神社の初詣

 

平成31年(2019)元日、寒川神社に初詣。

 

 

午前五時半過ぎ、寒川神社・三の鳥居前。

 

神奈川県の県央を流れる相模川の左岸、湘南・茅ヶ崎の北隣りに位置する高座郡寒川町(こうざぐん さむかわまち)。宮山に鎮座する相模国一之宮・寒川神社はJR相模線・宮山駅より徒歩10分足らず。

JR相模線は年末年始の終夜運行が行われておらず、海老名駅から5時10分の始発に乗車してここまでやって来た。当日は夜明け頃まで滞留する予定だったので、相鉄との乗り継ぎを考慮するとこのくらいの時間がちょうどいい。
なお海老名駅までは相鉄・小田急とも終夜運転を行っており、JR相模線の始発が動き出すまでの深夜の時間帯は海老名駅から「寒川神社初詣直通バス」(相鉄バス)を利用することもできる。

 

 

 

日付が変わる頃にはおそらく大混雑したであろう参道。朝の5時台は人出が一段落している。

 

 

 

神門。凛とした空気の中、煌々と浮かび上がる「ねぶた」の灯火。

 

寒川神社では例年12月末から2月3日まで、神門に「迎春ねぶた」が飾られる。今年で19年目となるこの飾り付けは、最初の12年間は干支にちなんだもので、一巡した後は日本の神話を題材にしたものとなった。

 

 

 

平成最後の正月となる平成31年の「迎春ねぶた」の主題は「天孫降臨(てんそんこうりん)」。

 

天孫降臨は天照大御神(あまてらすおおみかみ)から三種の神器を授かった孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、猿田毘古神(さるたひこのかみ)の先導により高天原(たかまがはら)から水穂国(みずほのくに。瑞穂国。日本)・高千穂峰(たかちほのみね)へ天降っていくという神話。

 

 

 

「ねぶた」の製作者は青森の「ねぶた師」北村蓮明(きたむら れんめい)氏。

 

 

 

天照大御神。

 

 

 

天照大御神より三種の神器(八咫鏡・やたのかがみ、八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま、草薙剣・くさなぎのつるぎ)と高天原の稲を授かる瓊瓊杵尊。

 

 

 

猿田毘古神。

 

 

 

手水舎。

 

 

 

社務所。

 

 

 

客殿。

 

 

 

神門をくぐり、社殿へ。社殿は拝殿(はいでん)の両翼に翼殿(よくでん)を従えた姿。

 

 

 

寒川神社の創建は不詳だが雄略天皇の御代(456〜479)に幣帛(へいはく)が奉納された(奉幣の儀)との記録がある。

 

平安前期には「延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)」に式内社(しきないしゃ)として掲載。古代における相模国唯一の大社(国弊大社、明神大社)であった。そして参道の標柱に見られるように、明治以降の近代における社格(終戦後に廃止)では国弊中社に列せられた。

 

 

 

現在の社殿は平成九年(1997)の落成。

 

 

 

御神木のスギ。

 

 

 

拝殿に上がって参拝する人々も多い。

 

 

 

夜明けも近い、午前6時半ごろ。

 

 

 

撮影モードを切り替え、見た目に近い色合いで撮ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫に染まる夜明けの空。

 

 

 

人出も次第に増えてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっかり空も白む、午前7時過ぎ。

 

 

 

 

 

 

 

初日の光に染まってゆく雲。

 

 

 

平成31年、平成最後の元旦。

page top