平成31年(2019)4月、「よこはま動物園ズーラシア(ZOORASIA Yokohama Zoological Gardens)」は開園20周年を迎えた。
ズーラシアでは動物たちの生息地域ごとにゾーンを分けたうえで里山の地形を生かして獣舎を配置、生態展示の方式で動物を見せるようになっている。ゾーンは第一次開園以来順次拡張され、平成27年(2015)4月の「アフリカのサバンナ」ゾーンの開園をもって全面開園となった(総面積53ヘクタール。100m四方×53)。
大型連休を迎える前、動物園散策日和となる晩春の季節を迎えたズーラシアを歩く。
2.ズーラシア「オセアニアの草原」「中央アジアの高地」「日本の山里」「アマゾンの密林」
続いては亜寒帯の森から「オセアニアの草原」、オージーヒル、「中央アジアの高地」「日本の山里」「アマゾンの密林」、アマゾンセンター、わくわく広場へ。

「亜寒帯の森」から「オセアニアの草原」へ。時刻は正午過ぎ。

巨大な「ストーンアーチ」とユーカリの木。

広場に描かれている「アボリジニ・アート」の模様。奥にはレストラン「オージーヒル」。


ダチョウの仲間、エミュー。

左奥にはアカカンガルーの姿。

だらだら。

セスジキノボリカンガルーは展示場整備のためお休み。

次は「中央アジアの高地」。


テングザルのケージ。

テングザルはボルネオ島に生息する。そうであれば居場所としては「中央アジアの高地」というよりは「アジアの熱帯林」の方がふさわしいが、このケージはもともとは開園初期のズーラシアのスター、金色の毛並みが美しいキンシコウのケージだった。
開園後10年も経った頃にキンシコウは共同研究の終了とともに中国に返還される。主を失ったケージには新たにインドネシアから来園したテングザルが入居することとなった。



隣りにはチベットモンキー。


ドール(アカオオカミ)の姿は見えず。

続いてモウコノロバ。


内モンゴル、新疆ウイグルに生息する。
令和七年(2025)5月のGW、ズーラシアを再訪。モウコノロバは数年前に寿命を迎え、展示場には新たにモウコノウマが入居していた。


続いては「日本の山里」。


コウノトリ。

コウノトリは国の特別天然記念物。


続いてクロヅル。


マナヅル。


国の天然記念物、ツシマヤマネコ。「なんだ、ネコか」ということなかれ。

寝てる。
令和七年(2025)のGW、ズーラシアを再訪。元気に動き回るツシマヤマネコを見ることができた。



岩合さん風に「やぁ、いい子だね」


ホンドタヌキ。

昼間は眠い。

ニホンアナグマ。

こやつらはぐるぐる走り回って元気。

ホンドギツネは姿を見せず。

ツキノワグマ。

底で寝ていた。


双体道祖神(そうたい どうそじん)。

サル山。

ニホンザル。



ヒノキの里山を抜けていくと「アマゾンの密林」ゾーン。

ズーラシアの第一次開園エリアは曲がりくねった園路に多数の展示が配置されているので、ゾーンごとにショートカット(近道)が設けられている。「飼育員のとっておきタイム」にあわせて引き返すときにも便利。
ショートカットは谷戸(やと)の緩やかな起伏に橋を架けトンネルを貫き、高低差をさほど感じさせないように配慮されている。

「アマゾンの密林」。

休憩施設の「アマゾンセンター」は南米の遺跡を模した造り。
「アマゾンセンター」脇のトンネルを抜け橋を渡ると「わんぱくの森」エリア。「ころころ広場」を進んだ奥には「自然体験林」が整備されている。
初夏、山野草(キンランなど)咲く季節の「自然体験林」はこちらのページ


樹木のアーチをくぐっていく。

まずはヤブイヌ。しかし姿を見せず。

オセロット。

横顔は見せてくれた。


カナリーヤシ(フェニックス)の生い茂る園路。

ハイイロウーリーモンキーのケージ。



カピバラ。

動きたくない。

南米唯一のクマ、メガネグマ。

こちらも姿を見せず。

「わくわく広場」を横目に「アフリカの熱帯雨林」へ。
なお正門方面からは正門の「噴水口」から「みんなのはらっぱ」「ころころ広場」「風の丘」を抜けてここ(わくわく広場)に出るショートカット(近道)がある。

トリケラトプスの頭骨のオブジェ。

橋を渡っていくと「アフリカの熱帯雨林」。時刻は13時ごろ。
「アフリカの熱帯雨林」はズーラシアのスター、オカピの展示ゾーン。「アフリカのサバンナ」はズーラシアの目玉である草食獣、肉食獣の混合展示ゾーン。