まちへ、森へ。

帷子川流域、渓谷の公園めぐり

2.帷子川親水緑道から帷子川分水路取水庭、陣ヶ下渓谷へ

 

1.鶴ヶ峰駅から帷子川親水緑道へはこちら

 

 

帷子川(かたびらがわ)親水緑道ひろば側出口。
ここから右折し、川沿いに下流へゆく。

 

 

 

上流側には魚道。近年、水質の改善によりアユの遡上が確認されるようになり、順次整備されてきた。
下流に向かって歩く。

 

 

 

島越(しまこし)橋と浜串(はまくし)橋。ここは帷子川と中堀川(なかぼりがわ)の合流点。
こちらも魚道が整備された。島越橋の下に、親水緑道出口そばの魚道がちょっと見える。

 

 

 

整備される前の、合流点。
帷子川が昭和50年代に直線化される際に掘られた河床の岩盤のゴツゴツがそのままで、魚が越えられない滝状の段差になっていた。

 

 

 

さらに下流へ進んでいく。

 

 

 

帷子川分水路と併せて小公園として整備された、取水庭。

 

 

 

帷子川分水路の、可動堰。平成9年(1997)に完成。
分水路は、流域の都市化が進んだために大雨の際に森や田畑に浸透せずに川に流れ込む水量が増え、天王町(てんのうちょう)など古くから市街地であった下流域の川幅が洪水に対応できなくなったため、水を逃がすバイパスとして建設された。

 

 

 

ふれあい橋から。
分水路付近は川幅が広げられ池のようになっている。ゲート側には分水路に大きなゴミが流入しないよう杭(スクリーンパイル)がずらりと並んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し古びた案内板。
今では無くなった施設や改修された施設も当時のままのイラストで残っている。

 

 

 

国道16号の橋上から。
台風に伴う豪雨の直後、本流の水が凄まじい濁流となって分水路に流れ込む。

 

 

 

国道16号の向こう側、トンネル入口の上から見ると、小型ダムのよう。
手前を横切る水路は、新井川の水路。帷子川分水路整備にあたり深く掘ったため、元の川が立体交差となっており、ちょっと珍しい。

 

 

 

新井川の水路。

 

 

 

分水路のトンネルサイズは新幹線のそれよりも一回り大きい。

 

 

 

奥に見える分水路トンネルの上は、猪子山(いのこやま)緑地。分水路は、5q余りの一直線のトンネルを経て、横浜駅近辺の派新田間川(はあらたまがわ)にそそぐ。

 

どんどん下流に向けて歩く。

 

 

 

相鉄(そうてつ)線のガード下のあたり、川沿いの道がくぐるガードとは別に、右手に小さなガードがある。
実はこの小さなガード下の狭い道は、帷子川が直線化される前の、元の流れを埋めてつくられた道。もともとは川だった。
ガード下の奥に車止めが見えるが、その先は川を埋めた跡に造られた親水公園(田原橋(たわらばし)公園)になっている。

 

昭和52年(1977)当時の西谷航空写真
画像出典・国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省。文字加工はサイト管理者。

 

 

 

井戸のオブジェから水が溢れ出し、池から水路へ流れてゆく。この水はすべて地下水で賄われている。

 

 

 

いたるところに木製の観察デッキが設けられている。

 

 

 

 

 

 

 

柳の下には、何がいる?

 

 

 

公園の出口から、再び帷子川沿いを歩く。
なお、旧河川跡の続きは、現在の川を挟んだ向こうで逆田橋公園となっている。

 

 

 

東海道新幹線の高架橋。下をくぐったあたりで、旭区から保土ケ谷区に入る。

 

 

 

高架橋をくぐった向こうは、川島町の斜面緑地。北に面しており、木陰は夏でも涼しく、冬は寒い。
※右岸側の道は令和元年(2019)の台風による崖崩れのため通行止めが続いている。

 

 

 

林道を思わせる雰囲気。

 

 

 

川沿いの崖は、寒さ厳しき折には崖を滴る水滴が小さなつららとなることもある。

 

 

 

間もなく初夏を迎えるころ、藤(フジ)が花房を付ける。

 

 

 

 

 

 

 

藤が終わると、今度は水木(ミズキ)の花。

 

 

 

大きく張り出した枝に、たわわに花がついた。

 

 

 

すこし行くと、学校橋。昭和63年(1988)までは木製の橋だった。

 

橋を渡ると、相鉄(そうてつ)線西谷(にしや)駅南口はすぐ。ここが西谷駅から陣ヶ下渓谷へ向けてスタートする場合の起点となる。
一方、右手の長い階段を上っていくと、西谷中学校。

 

 

昭和57年頃の学校橋。
画像出典・市民グラフヨコハマ第93号「こどもたちのいる風景」平成7年(1995)刊行。

 

 

 

 

西谷中学へ上がるコンクリート階段の脇に、高木を這い上がるフジが。

 

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと、右方に農地が広がる。農地の向こうの森にも、やはり藤が自生している。

 

 

 

 

 

 

 

夏には、青々とした水田に。この保土ケ谷区唯一の水田は「ほどがや☆元気村」という事業で活用されている。

 

 

 

さらに先へ進むと、空き地の向こうの森にも藤が。このあたりは本当に自生する藤が多い。

 

 

 

どんどん先へ進んで行くと、やがて鷲山橋(わしやまばし)に至る。直進はそこで行き止まりとなる。右に曲がり、坂を上っていく。

 

 

 

坂の途中の信号で、左に入ってゆく。案内板の隣に、川島小学校跡地の碑が立っている。

 

 

 

緑の軸は、保土ケ谷区制定の散策ルート。旭区のグリーンロードと連動させればロングコースに。

 

 

 

碑の向かいには、こどもログハウスが建っている。そのとなりは少年野球場。野球場沿いに道を行く。

 

 

 

道を右折するとすぐ、川島杉山神社の境内。境内から、正面の石段を下りてゆく。
鳥居をくぐり、案内板を頼りに進むと、やがて陣ヶ下(じんがした)渓谷の入口(下流口)。

 

 

 

下流口に到着。

 

 

3.陣ヶ下渓谷へ

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